マレーシアの就労ビザの種類を解説!

カテゴリ:
就職関連
マレーシア紹介
更新日:
2024.06.10
住みたい国ランキング1位を獲得しているマレーシア。今回はマレーシアで生活するために欠かせない就労ビザについて開設してまいります!今後マレーシアで就職を考えている方は是非どんな就労ビザがあるのかをチェックして、これからの進路を考えてみてください!

 

マレーシアの就労ビザの基本情報

マレーシアにはいくつかの異なる就労ビザがあり、それぞれのビザは異なる目的と要件に応じて発行されます。以下では、主な就労ビザの種類について説明します。

 

①Employment Pass (EP)

Employment Passは、専門職や高技能職向けのビザです。これは通常、長期的な雇用契約に基づいて発行され基本的には、本人の学歴や経歴を元に就労ビザ取得有無について判断されるものとなります。またこちらのビザはマレーシアで働く上で必ず必要なビザとなります。

 

<要件>

  • ・雇用主のスポンサーシップ:マレーシアでの雇用主がスポンサーとなる必要があります。就労が決まった企業がビザの申請を行います。
  • ・高等教育資格:申請者は通常、関連分野での高等教育資格を持っている必要があります。基本的には高校卒業証明書以上の証明書が必要になります。
  • ・職歴と経験:申請者は関連する職歴と経験を証明する必要があります。
  • ・給与基準:Employment Passの取得には、最低給与基準を満たす必要があります。これはビザのカテゴリーによって異なります。

 

②Temporary Employment Pass

Temporary Employment Passは、短期の雇用契約に基づくビザで、これは特定のプロジェクトや季節労働など、短期間の雇用を目的としています。

 

<要件>

  • ・雇用主の申請:雇用主がマレーシアの労働省に対して申請を行います。
  • ・契約期間:短期雇用契約に基づくため、契約期間が限定されています。
  • ・技能証明:特定の技能や資格を証明する書類が必要です。

 

③Professional Visit Pass (PVP)

Professional Visit Passは、特定のプロジェクトや短期間の専門的な任務のために発行されるビザです。これは、講義、セミナー、トレーニングなどの専門的な活動を行うために利用されます。

 

<要件>

  • ・専門的な招待:マレーシアの企業や機関からの正式な招待状が必要です。
  • ・短期滞在:通常、6か月以内の滞在が許可されますが、特定の条件下で延長が可能です。
  • ・専門分野の証明:申請者は、関連する専門分野での資格や経験を証明する必要があります。

就労ビザの申請手続き

 

以下は就労が決まった後の就労ビザの実際の申請方法の流れをお伝えします。

 

①雇用主の登録と承認

まず、雇用主がマレーシアの雇用局(Expatriate Committee)に登録し、外国人労働者を雇用するための承認を受ける必要があります。この過程では、企業の経営状況や業績、外国人労働者の必要性が審査されます。会社によっては日本人の採用をするためのビザの枠自体をすでに取得している場合があり、その場合は直接Employment Passの手続を行います。

 

②Employment Passの申請手続き

雇用主が承認を得た後、以下の書類を提出してEmployment Passの申請を行います。

  • 雇用契約書:雇用条件や給与、職務内容が明記された契約書。
  • 申請者の履歴書と職歴証明書:申請者の学歴や職歴を証明する書類。
  • 労働許可証の申請書:正式な労働許可証の申請書類。

※企業が用意する書類と求職者の方が用意する書類は異なるため、都度企業への確認が必要となります。

 

③審査と承認

提出された書類は、マレーシアの労働省や関連当局によって審査されます。

審査には数週間から数か月かかることがあります。承認されると、Employment Passが発行され、申請者はマレーシアで働くことができます。

 

就労ビザの注意点

 

就労ビザの申請には、いくつかの重要な要件と注意点があります。

 

①資格と経験

Employment Passを申請するためには、関連分野での高等教育資格と職歴が必要です。申請者は、これらの資格を証明するための英文の卒業証明書と成績証明書の提出が必要となります。

②雇用契約と給与基準

雇用契約には、給与、職務内容、雇用期間などの詳細が明記されている必要があります。また、Employment Passの取得には、最低給与基準を満たす必要があります。この基準は、ビザのカテゴリーによって異なります。

③ビザの更新と延長

Employment Passは通常1~2年間有効ですが、必要に応じて更新や延長が可能です。更新手続きには、再度の審査と書類提出が必要です。会社に応じてビザの期間が異なるため、契約時に確認すべきポイントの1つとなります。

まとめ

 

マレーシアでの就労ビザ取得は、快適な滞在を実現するための重要なステップです!
改めて主な就労ビザには、高技能職向けのEmployment Pass、短期雇用向けのTemporary Employment Pass、専門的活動向けのProfessional Visit Passがあります。
それぞれのビザには、雇用主のスポンサーシップ、高等教育資格、職歴、給与基準などの要件が求められるので、ご自身にあったビザの要件を見極めてお仕事探しをしてみてください!

 

 

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