【国際結婚】マレーシアでの結婚手続きの実体験を全て公開!
前提のご共有
私は全く何もわからない知識ゼロの状態からネット検索、周りの方に聞いて進めてきました。
多くの方が同じような状況で悩まれるかと思うので、当たり前すぎることも記載していき、少しでもわからないことを解消できるお手伝いになればと思います。まず前提として、マレーシアで籍を入れる場合は、マレーシアにいながら手続きを完了することができ、日本への帰国は不要になります!
マレーシアで籍を入れ日本側に報告するか、日本で籍を入れマレーシア側に報告するかによって異なるようですが、私の場合は前者の手順で進めているため、マレーシアにいながら手続きを進められます。
マレーシアでは書類提出日=結婚日とはならず、書類を全て提出後、21日間掲示板に2人の情報をのせ、結婚への反対者がいなければ無事に結婚の登録式?のようなものが行え、晴れて正式に結婚の成立となります。
ここではイスラム教徒でないマレーシア人とマレーシアにおいて結婚する場合の手続きと流れの詳細を共有します!
「国家登録省(JPN)にて必要書類の提出」までの手続きは2023年7月、「国家登録省(JPN)での登録式」は2023年11月、「在マレーシア日本国大使館に婚姻報告」は2024年2月現在の情報となります!
必要書類の準備
大使館向け、マレーシア政府向けなどいろいろな場面で様々な書類が必要になります。
まずは絶対に必要になるもので、最初の段階で集めておいたほうがいいものを記載します。
・戸籍証明書
・出生証明書
・パスポート
・パスポートサイズの顔写真×2
自分の場合は日本に一時帰国したタイミングで戸籍証明書だけ日本から持って帰りました。
出生証明書はマレーシアの日本大使館で日本から取り寄せました。
全体の流れの確認
大きな流れは下記になります。
①在マレーシア日本国大使館にて婚姻要件具備証明書を取得
②マレーシア外務省(Wisma Putra)で婚姻要件具備証明書、出生証明書に印をもらう
③国家登録省(JPN)にて書類提出
④国家登録省(JPN)にて結婚の調印式
⑤在マレーシア日本国大使館に婚姻報告
では細かいステップごとの流れと、必要になる書類、注意点を共有していきます。
在マレーシア日本大使館において婚姻要件具備証明書の取得
まずはマレーシアの在マレーシア日本大使館に行きます。
ここで大事なのが婚姻要件具備証明書(サイトによっては独身証明書と説明しているところもある)というものを取得することになります。
これは当該日本国民が婚姻要件を備えていることを証明する書類 となり、独身であることを証明する書類 のように考えていただければと思います。
どのような資料かは写真付きで下部に掲載しているのでご確認ください。
この婚姻要件具備証明書の取得では、計2回の大使館訪問が必要になります。1回目は書類の申請、2回目は費用の支払いと書類受け取りです。1回目に関しては大使館ホームページより訪問の予約を事前にいれ、訪問日と時間を確保します。
1回目の訪問時に、その場で受け取り日の予約を取ります。申請から受け取りまでは大体4営業日程度時間が必要になります。英文翻訳された婚姻要件具備証明書と出生証明書を入手できればこのステップは完了です!英文訳資料は1資料でRM40かかりました。
サイトによってはここで入手した戸籍謄本の翻訳が必要と書かれているものもありましたが、特別に外部に翻訳依頼をする必要がなく、大使館で発行していただく英文書類をそのままマレーシア政府に提出するだけで問題ありませんでした。
◇必要書類
・証明発給申請書(その場で入手できます)
・パスポート
・IC(マレーシア人身分証明書)
・戸籍謄本(3ヶ月以内に発行)
※出生証明書(なければこのタイミングで発行の申請)
私はマレーシアに来て今回初めて大使館に訪問しました。何度か訪れている方はすでにご存知かと思いますが、大使館入館時にはスマートフォンとPCの持ち込みが禁止されています。
入り口で預けなくてはならないため、スマートフォンのメモ帳に質問したいことなどメモしておくと後で確認が取れなくなります(私自身がそうでした、、)。そのため気になることや聞きたいことは紙ベースのメモ書きでお持ちすることをお勧めします!
マレーシア外務省(Wisma Putra)で婚姻要件具備証明書、出生証明書へのスタンプを入手
こちらがWisma Putraです。写真だとわかりにくいですが、周りが自然に囲まれており、ぱっと見リゾート地かな?と思うような雰囲気です。ここでは婚姻要件具備証明書、出生証明書に印をもらいます。
国家登録省(JPN)とも近いため、本件と、書類提出は同日に済ませてしまうことをおすすめします。
まずは入り口でQRを読み取り、入館の登録をします。1分程度で終わる簡単なものになります。
入館時にはパスポートを預けて、退館時に手元に戻ってきます。
受付入り口で番号札をとり、順番待ちをします。
複数窓口で続々と番号が呼ばれます。私が訪問したのは金曜日の11am頃でしたが意外と人がおり、全ての手続きで待ち時間含め1時間ほどかかりました。(といってもほとんどが待ち時間でしたが、、)
◇提出書類
・婚姻要件具備証明書
・出生証明書
結婚書類は1スタンプに対し、RM20のため、2スタンプでRM40がかかりました。
Cash Onlyだったため現金をお持ちすることをお勧めします!
ここでやることは以上です!空いている曜日と時間帯に訪問できればあっという間に終えられると思います。
国家登録省(JPN)にて必要書類の提出
次は国家登録省(JPN)に向かい、必要書類の提出をします!
金曜日にご訪問される方は営業時間にご注意ください!
金曜日のお昼時はお祈りの時間と重なるので、12:00pm – 2:30pmが休憩の時間となります。
1Fに向かい、書類提出を行います。ここで必要になるものは下記の通りです。
◇必要書類
・Registration Form(結婚申請書、JPN窓口で入手)
・婚姻要件具備証明書(英文翻訳済み、Wisma Putra印済み)
・出生証明書(英文翻訳済み、Wisma Putra印済み)
・パスポート
・顔写真 パスポートサイズ×1人あたり2枚づつ(背景色は青色か白色のみ)
・ビザ
・コピーの準備
日本人:パスポート(最新入国時のスタンプがのったページ、ビザページ、顔写真ページ)
マレーシア人:IC 両面
特に事前にやっておく必要があるのは、一部必要書類のコピーをとっておくことです。
日本人側はパスポートの顔写真ページ、ビザが貼ってあるページ、最後にマレーシアに入国した際に押されるスタンプのページが必要になります。マレーシア人側はICの両面コピーのみで大丈夫です。
※万が一コピーを忘れたり、不備があったとしてもGFのキオスクにコピー機があるため、現地でのコピーの対応も可能です。
必要書類を提出し、問題ないことが確認できれば、最後に登録式の日程調整を行います。
この式で、正式に結婚成立となります。
式のタイミングは平日のみ選択可能です。基本的に細かい時間は決めず、その日の8:00am – 11:00amの間に来たペアから順に式を行います。式自体は15分ほどの所有時間となります。
この際には2人以上の信頼できる同席者が必要になります。(外国人、友人、家族問わず)
またこの書類提出の翌日より21日間、掲示板に公開されます。
下記のような感じです!
この21日の間で反対者が出れば審議を問われるようになるとのことです。
窓口の方に反対する方が出ることがあるのかと聞くと、たまに出るとのことですが
しっかりと正当な反対理由がない限り却下になるとのことです。
国家登録省(JPN)での登録式
21日を無事経過すると式を行うことができます。
無事に承認を終え、登録式が行えました。
私たちの場合は9amに集合し、前に2組ほど待っているペアがいたので30分ほど待ち、
指定された部屋に入り、式を行いました。
この登録式は当事者2名の宣誓とサインを行うもので、5分ほどで完了するものです。
親族や友人なども指定された人数まで入ることができます。
式の完了後は10分程度写真撮影の時間をもらえるので、この間で急いで写真を撮って部屋を出ます。
他にも待っているペアがいるため、少し慌ただしくなります。
在マレーシア日本国大使館に婚姻報告
無事式を終えたら、後日、在マレーシア日本国大使館に報告します。
先日の登録式ではマレーシア側に入籍の登録が完了しましたが、
次は日本サイドへの登録も必要となります。
◇必要書類 ※大使館HP参照
婚姻届:2通
【日本人が用意するもの】
戸籍謄本 :2通
婚姻証明書 :2通
同邦訳文 :2通
【マレーシア人が用意するもの】
身分証明書 :2通
同邦訳文 :2通
婚姻届は大使館にも備え付けがありますが、現地で書くと修正があった際に時間がかかること、
他の予約者もいるため気持ち的にも少し急いで書かないととなってしまうかと思います。
そのためオススメは事前に全ての書類を準備し、大使館にメールで事前チェックしていただき
問題ないことを確認した上で書類の持参をすることです!
下記、私たちが記載する際に修正が必要になったり、アドバイスをいただいた点を共有します。
⚫️婚姻届:特に形態の指定はありませんが、大使館HPにデータがあるためそれをA3でプリントアウトしたらいいかと思います!
⚫️婚姻証明書:こちらは国家登録省(JPN)での登録式の際に発行される証明書です。
⚫️婚姻証明書邦訳文:大使館HPより、型のダウンロードが可能です。手書きで大丈夫です。
他には、下記のポイントに気をつけたらいいかと思います!
・マレーシア人の名前→カタカナ表記
・日本人の名前→漢字表記
・マレーシアの住所→カタカナ表記
・IBU PEJABAT JPNM PUTRAJAYA→プトラジャヤ本局国民登録局
・2023年→令和5年
・承認者のサインは不要
⚫️身分証明書:マレーシア人保有のIDを指しています。
⚫️身分証明書邦訳文:
・大使館HPより、型のダウンロードが可能です。手書きで大丈夫です。
・婚姻証明書邦訳文と同じく、名前や住所はカタカナ表記をします。
この書類提出で全ての手続きが完了となります!
他、参考情報
下記に私自身わからなくて困ったことや、わかっているとよりスムーズに進められる情報を簡単にまとめました。こちらもお役立ていただければと思います!
◇パスポートサイズ写真の入手
モールなどいろいろなところに撮影場所はありますので探すのに困らないとは思いますが、参考に私が撮った場所を共有します。
店名:Key Color Photo Centre
住所:S040, 2nd Floor, Mid Valley Megamall, Lingkaran Syed Putra, Mid Valley City, 59200 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
費用:RM24
所要時間:約20分
◇書類説明
・Registration Form(結婚申請書)
このような書類を指します。国家登録省(JPN)訪問時にもらえるのでその場で記載します。
・婚姻要件具備証明書
最初のうちはこの書類がよく理解できませんでした。婚姻要件具備証明書ってなんなんだろうと。
これは日本人の情報をベースに該当者が未婚であることを証明し、またマレーシア人の相手側の名前を記載した資料になります。独身証明書とも呼ばれています。
◇参考サイトと住所
・在 マレーシア日本国大使館
住所:11, Persiaran Stonor, Kuala Lumpur, 50450 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
HP:https://www.my.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
事前予約ページ:https://www.my.emb-japan.go.jp/itpr_ja/newinfo_21042022C.html
参考ページ:https://www.my.emb-japan.go.jp/itpr_ja/gyoumu.html#marriage
・Wisma Putra
住所:1, Jalan Wisma Putra, Presint 2, 62100 Putrajaya, Wilayah Persekutuan Putrajaya
HP:https://www.kln.gov.my/web/guest/home
・JPN(Jabatan Pendaftaran Negara, Putrajaya)
住所:No 20, Persiaran Sultan Sallahuddin Abdul Aziz Shah, Presint 2, 62551 Putrajaya, Wilayah Persekutuan Putrajaya
いかがでしょうか。最初は複雑に見えますが進めてみると意外と必要書類も多くなく、最初に思っていたよりハードル低く進められるかと思います。マレーシアで国際結婚を予定されており、手続きで悩まれている方に少しでもお役に立てれば幸いです!
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マレーシアで働くならどのエリア?
・クアラルンプール(首都):日本人の大部分はクアラルンプール在住。歴史ある日本人コミュニティがあり、発展した住みやすいエリア。求人数は多く、仕事を見つけやすい。
・セランゴール州:クアラルンプール近郊のエリア。工業団地に工場を構える日系製造業多数。求人数は多く、仕事は見つけやすいが、公共交通機関があまり発達しておらず車がないと不便。
・ペナン州:発展したペナン島の都市部が観光地として有名ですが、橋を渡った半島部には工業地帯が広がり日系企業も多数。移動には車が必須だが、程よく発展して住みやすいエリア。求人情報数はあまり多くない。
・ジョホールバル:マレー半島南端に位置するシンガポ―ルに最も近い町。日本人コミュニティあり。求人情報数は少ない。
・サバ州/サラワク州:ボルネオ島に位置し、製造業が多いエリア。求人情報数は少ないが、給与は高め。
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