マレーシア移住のリアル:渡航前後で苦労したこと6選
私は結婚してすぐにマレーシアへ渡航しました。
渡航準備は情報を集めれば何とかなりそうに見える一方で、「そんな準備が必要だったの!?」と戸惑うポイントがいくつかありました。
この記事では、私が実際に苦労したことを「渡航前」「渡航後」に分けて、それぞれ3つずつに絞ってまとめています。
全部を網羅するというより、先に知っておくとラクになるポイントを抜き出した内容となっています。
少しでも誰かの役に立てば嬉しいです。

私が渡航前に特に苦労したこと3選
ビザ発行の為に必要な書類の準備
結婚をしたことで、渡航準備の中でも想定外に手間が増えたのが「書類の名義(旧姓/新姓)」でした。
マレーシア就職の手続きで、卒業証明書と成績証明書の英文提出が必要でした。 しかし、私が卒業した大学では、旧姓表記でしか書類を発行できませんでした。
結婚後に姓が変わっているため、旧姓の卒業証明書・成績証明書が自分のものであることを証明するために、以下の手続きが必要となりました。
① 戸籍謄本を発行し英訳する
私の場合、夫に手伝ってもらい、AIに添削をしてもらいつつ書類を作成しました。
ただ「翻訳しただけ」の状態だと、私的な翻訳になってしまうため、次のステップが必要になります。
② 公証役場に英訳した書類を持ち込み、認証を取る
英訳した書類を公証役場に持って行き、「この翻訳は正しい」という形の認証(スタンプ)をもらいました。
③ 外務省に、公証役場で認証をもらった書類を提出する
公証役場の認証だけでは、海外で正式書類として扱われないことがあるため、次に外務省の手続きが必要になります。
ここまでやって初めて、「日本国内で正規に認証された書類」として、国際的に通りやすい状態になります。
※公証役場によっては、公証役場と外務省の承認を一括でもらえるところがあります。
私は、一括で対応してくれる公証役場へ行きました。
④ マレーシア大使館で最終の承認をもらう
最後に、認証済みの書類を持ってマレーシア大使館へ行き、最終的な承認をもらいました。
目的は、「この書類は日本で正規の手続きを踏んだものです」と、提出先(マレーシア側)で通る状態に仕上げることです。
このように、すべて一人でやろうとすると、かなり時間がかかり大変です。
実際、私はこの工程を自分で調べ、問い合わせ、自分の足で出向いたため、
精神的にも体力的にも、かなり大変だったなあと記憶しています。
翻訳からマレーシア大使館までの手続きなど、すべて代行してくれる会社もあるので、地方に住んでいてマレーシア大使館に行きづらい方や、自分で作業する手間を省きたい方は、代行を依頼してみてもいいかもしれません。
日本の処方薬は「持参」だけでなく、用途を説明できる状態にしたこと
私は幼いころから皮膚科に通っていた背景があり、日本で処方されていた薬をマレーシアへ持っていく前提で準備していました。
マレーシアで日本と同じ薬が、同じ剤形で処方されるとは限らないと思い、不安があったからです。
渡航予定日の数か月前から、行きつけの皮膚科の先生に移住することを伝え、薬をいつもより多めに処方してもらいました。
持病や治療の都合で日本の処方薬を持参したい方は、渡航前に「説明できる状態」を作っておくのがおすすめです。
具体的には、薬の内容を説明できる書類を【英文で】用意しておくことです。
私の場合は、薬局で英文の説明書をもらいました。
準備しておく理由は、手荷物検査で確認が入った場合でも、医療目的の携行品であることを落ち着いて説明できるようにするためです。
なお、薬の扱いは成分や数量によって変わる場合がありますので、不安がある方は、渡航前に航空会社や公的情報もあわせて確認しておくと安心です。
家探し
渡航の1〜2か月前から物件探しを始めました。
私が主に使っていたサイトはこちらです。
不動産会社とはWhatsAppでやり取りができ、気になる物件に問い合わせることができます。
部屋探しで重視したのは、幸福度の高い生活ができるかどうかです。
せっかくマレーシアに住むのであれば、日本に住んでいたときよりも利便性の高い生活がしたいと思っていましたし、日本に住んでいたときにできなかったことが叶えられる物件を探しました。
私が部屋探しで意識していた点は、以下に綴っていきます。
① 職場まで車で10分ほどで通える距離か
通勤はGrabを使う前提だったので、職場までの距離感は車で10分前後の距離感はかなり意識しました。
渡航前から「マレーシアは通勤時の道路混雑がすごい」という情報を知っていたので、混雑したとしても40分程度で行って帰ってこれる距離感がいいなと思っていました。
② 近くにスーパーがあるか
③ リビング以外に部屋が2つ以上あるか
夫婦2人で渡航したので、在宅で仕事をすることを想定していたためです。
④ テニスコートがあるか
そしてこれは完全に私のこだわりですが、社会人になってからやらなくなってしまったテニスを再開したかったので、上記にプラスしてコンドミニアム内にテニスコートがある物件を探しました(笑)。
ただ、人気のコンドミニアムほど契約が早く決まりやすく、内見を希望していても「すぐに埋まってしまうかもしれないから、先に写真を送るので、契約したいなら早めに決めてほしい(内見すると時間がかかるため)」と提案されることの方が多かったです。
私はどうしても内見が必要だと考えていたので、日本にいる間は写真だけで即決せず、契約を進めませんでした。
本当に写真のようにキレイなのか、騒音問題はないのか。
それに、マレーシアのシャワーは「水圧が弱い」「お湯がぬるい」と聞いていたので、シャワーの強さと温度を自分の目で確認したかったんです(筆者はシャワー強め・お湯は熱めが好み)。
代わりに、渡航の前日〜前々日あたりに改めて不動産会社へ連絡し、「まだ物件が残っているか」と「到着後すぐに内見できるか」を確認しました。
そして渡航日翌日に内見を入れ、現地で実物を見たうえで最終判断する、という進め方にしました。
結果的に、実際に見てから決めて本当によかったと思っています。
私のコンドミニアムはショッピングモールと直結しているので、スーパーや飲食店はもちろん、ネイルサロン、ヘアサロン、洋服屋、カフェなどもそろっています。
そのおかげで、生活がかなり楽になりました。
正直、こんな暮らし方は日本では想像できません。

私が渡航後に特に苦労したこと3選
早朝のお祈りと、クラクションの音で起こされる
渡航して最初に「想像と違った」と感じたのが、音に関する生活環境でした。
場所や建物にもよりますが、早朝にお祈りの音が聞こえてくることがあります。
とくに朝6時前後に流れることが多く、慣れるまではその音で目が覚めてしまう日もありました。
さらに驚いたのが、クラクションの多さです。
日本の感覚だと「そんなことで鳴らす?」という場面でも普通に鳴ります。
しかも「プーーーーーー」と長めに鳴ることもあって、早朝・深夜問わずうるさいです。
また、マレーシアでは深夜24時であろうと近所で花火が上がることがあります。
寝ようとしたタイミングで「ドーーン」と聞こえるので、最初のうちは戸惑いました(笑)。
私の家は目の前が道路なので、このクラクションがダイレクトに聞こえます。
静かな環境に慣れている人ほど、最初はストレスになりやすいポイントだと思います。
水回りの整備
渡航直後は仕事の準備や手続きで頭がいっぱいになりがちですが、生活を早く安定させるには「毎日必ず使うもの」を先に整えることをおすすめします。
私の場合、意外と盲点だったのが水周りでした。具体的には、シャワー・水道水・洗濯機まわりです。
【シャワー】
最初は「水圧を上げたい」という目的でシャワーヘッドを調べ始めたのですが、その過程で気になったのが【水の汚れ】でした。
ネットで情報を見ていると、フィルター付きシャワーヘッドを使った人が「真っ白だったフィルターが短期間で茶色くなった」という例をいくつも載せていて、驚愕しました。
私は肌が弱く(アトピー性皮膚炎で)、皮膚に直接触れる水まわりはできるだけ、
早めに対処する必要がありました。
そのため、フィルター付きのシャワーヘッドを購入しました。
実際に使ってみると、真っ白だったフィルターが1か月たたないうちに真っ茶色になりました。
見た目で変化が分かるので、「最初に手を入れて正解だった」と思えたポイントです。
※実際にフィルターをつけて2週間経った我が家のシャワーヘッド

【水道水】
マレーシアの水道水は、基本的にそのままでは飲めません。
現地の人も直接飲むことはせず、飲料用にはウォーターサーバーや浄水器を利用しています。
飲料水はスーパーで簡単に、しかも安く手に入るので、渡航してから1か月ほどはその都度買っていました。
ただ、水は飲むだけでなく、顔を洗ったり、食器をさっと流したりする場面でも使うので、あっという間になくなってしまい、想像以上に大変でした。
さらに私の場合、手を洗ったあとに白いタオルで拭くと、次の日にタオルが薄っすら茶色くなっていることに気づきました。
「気のせいかな?」と思っていたのですが、何度も同じことが起きていたため、
夫婦で検討した結果、ウォーターサーバーを契約することにしました。
飲みたいとき、使いたいときにいつでもすぐ使えるので、とても便利だと感じています。
日本では当たり前のように蛇口から安全な水が出ていましたが、マレーシアではそうではないと知り、改めて日本の水のきれいさを実感しました。
想像よりも英語が通じない?!
マレーシアは英語環境のイメージが強いですが、実際に住んでみると「いつでもどこでも英語でOK」という感じではありません。
とくにローカル寄りのお店や、年配の方が多い場面だと、英語が通じにくいこともあります。
また、英語で会話できる相手でも、イントネーションや発音のクセが強くて「英語は聞こえているのに意味が入ってこない」と感じる場面がありました。
ただ、これは相手だけの話ではなく、日本人の英語にも日本人なりのクセがあるので、お互い様という感覚でいるのがラクだと思います。
また、英語力がある人ほど「聞こえなかった自分が悪い」と思ってしまうかもしれませんが、これは単純に慣れの問題です。
「英語が通じない/発音のクセで聞き取りづらい場面がある」という前提で動けると、ストレスがかなり減るかなと思います。

最後に
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
マレーシア移住・就職は、事前に情報を集めていても「その準備も必要なんだ?!」「想像と違う!」と戸惑うポイントが出てくると思います。
ただ、私が書いたような“つまずきやすいところ”を先に知っておくだけで、バタバタやストレスはかなり減らせるはずです。
この記事が、これから渡航する方の不安を少しでも軽くできていたら嬉しいです。
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