マレーシア生活はきつい?想像を超える10の現実と、それでもマレーシア移住を成功させる秘訣
はじめに:マレーシア移住の夢と現実
マレーシア移住は、南国暮らしへの憧れや経済的な魅力から、近年注目されています。しかし、実際に移住してみると、想像を超える様々な課題が存在するのも事実です。
このガイドでは、マレーシア生活の厳しい現実10選と、それでもマレーシア移住を成功させるための秘訣をご紹介します。マレーシア移住を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
マレーシア生活の厳しい現実10選
物価の高さ:食費・日用品の高騰、家計への負担
マレーシアは近年経済発展著しいこともあり、物価が上昇しています。特に、食費や日用品は日本と比べて高額になる場合が多く、家計を圧迫する要因となります。自炊をする、現地の格安スーパーを活用する、外食を控えることなどで家計への負担を抑えることができます。
言葉の壁:英語の訛り、マレー語・中国語の必要性
英語は広く話されていますが、日常会話レベルでは訛りが強い場合もあり、聞き取りづらいことがあります。また、マレー語や中国語など、英語以外の言語が必要となる場面も少なくありません。せっかく海外にいるのだから、現地の友人を作って言語交換をしながら英語、もしくはマレー語中国語を伸ばしていただくのもいいですし、まずは学習アプリを使って言語の学習を始めてみるのもいいかもしれません。言語勉強はどうしても苦手、勉強の時間がないという方は、日本語や利用可能なサービスを利用するというのも手かもしれません。
暑さ・湿度:年中を通して高温多湿、熱中症対策の重要性
マレーシアは年中を通して温暖で、湿度も高いため、暑さに弱い人にとってはストレスになる場合があります。特に、日差しが強いので、熱中症対策も必要です。昼間に外出する際は帽子にサングラス、日焼け対策を徹底、そして水分もこまめに補給するようにしまよう。常に暑いマレーシアですが、夜間の気温は25-27度、かなり過ごしやすい気候なので、外出、運動は早朝、もしくは夜に行うのもいいかもしれません。
衛生環境:トイレ・水質の劣悪さ、衛生面の不安
トイレや水質など、衛生環境が日本と比べて劣っていると感じることがあります。特に、公共のトイレは汚れている場合が多く、衛生面に不安を感じる人も少なくありません。筆者は外出時は常にティッシュ、ウェットティッシュ、消毒液を必ず持ち運ぶようにしております。また料理の際は、沸騰する場合でも水道水は使わないようにしております。
害虫:ゴキブリ、ムカデ、アリ
ゴキブリやムカデなどの害虫が日常的に出現します。特に、雨季には被害が拡大する傾向があります。マレーシアなので仕方ないというところもありますが、やはり害虫はどうしても避けたいですよね。殺虫剤や害虫駆除スプレーを活用する、ゴミはこまめに捨てる、網戸や防虫カーテンを使用するなどでできる限りゴキブリの出現を防ぐことができるかもしれません。
洗濯物の色落ち:水質による色落ち、白い洗濯物の注意
水質の影響で、洗濯物が色落ちしやすいという問題があります。特に、白い洗濯物は注意が必要です。筆者は必ず色物と白物の洗濯はわけ、白物には漂白剤を必ず入れて洗濯します。こまめに洗濯機を掃除する、色落ち防止剤を使用するもしくは手洗いをすることで色落ちを防ぐことができるかもしれません。
娯楽の選択肢が少ない:都市部への集中、地方の娯楽施設不足
日本と比べて娯楽の選択肢が少なく、退屈に感じる場合もあります。映画館やショッピングモールなどは都市部に集中しており、地方では娯楽施設が少ないという問題もあります。せっかくマレーシアに住んでいるから近隣東南アジア諸国への旅行をしてみるもしくは現地ならではのイベントに参加する、あとは家でもできる趣味を見つけたりしてみてもいいかもしれません。
カルチャーショック:宗教・食生活・価値観の違いへの戸惑い
異なる文化や習慣を持つ人々と生活するため、カルチャーショックを感じる場合があります。特に、宗教や食生活、価値観の違いなどに戸惑うことがあります。でも他国に来ているのでカルチャーショックは付きもの、相手の価値観を尊敬することは大切ですが、無理に自分が合わせる必要はないので、自分は自分、相手は相手と割り切ってしまうことが大切だし、時間が経てば慣れていくものです。逆に言えば他の文化を経験できるので、思いきっきりカルチャーショックを楽しんでみるのもいいかもしれません。
情報の不確実性:医療・法律情報の信頼性、情報収集の重要性
一部の専門家からの情報が不確実な場合があり、不安を感じることもあります。特に、医療や法律に関する情報は、信頼できる情報源を確認することが重要です。解決策としては、複数の情報源から情報収集する、もしくは信頼できる専門家に相談するのがいいかもしれません。
運転マナーの悪さ
マレーシアの運転マナーは、日本と比べてかなり悪いです。スピード違反、信号無視、車線変更時のウィンカー不使用、クラクションの乱用などが日常的に見られます。このような運転マナーの悪さは、交通事故のリスクを高め、周囲のドライバーや歩行者を危険にさらしています。
マレーシアで運転する際は常に周囲に気を配り、安全運転を心がける、車間距離を十分に取って、できる限り夜間の運転は避けるのがいいかもしれません。
マレーシアでタクシーやGrabを利用する際は信頼できるタクシー会社やGrabドライバーを選んだり、あとは後部座席でもシートベルトを必ず着用するようにするといいかもしれません。
それでもマレーシア移住を成功させる秘訣
事前にしっかりと情報収集する
マレーシア移住を成功させるためには、事前にしっかりと情報収集することが重要です。インターネットや書籍、移住者向けのブログなどを参考に、マレーシアの文化、習慣、生活環境、物価、医療制度、教育制度などについて学びましょう。マレーシアに渡航してから想像していたのと全然違うとなると、時間も費用も無駄になってしまいますので、事前にしっかりリサーチしましょう。
また、マレーシア政府観光局やマレーシア日本国大使館などの公的な機関のウェブサイトも情報収集に役立ちます。これらのウェブサイトでは、ビザ申請の手順や移住に必要な書類、マレーシアでの生活に関する情報などが提供されています。
マレーシア移住を成功させるためには、事前にできる限り多くの情報を収集し、マレーシアでの生活について理解を深めることが大切です。
具体的な移住プランを立てる
マレーシア移住を成功させるためには、具体的な移住プランを立てることも重要です。まず、移住の目的を明確にしましょう。移住の目的によって、必要な準備や手続きが異なります。
次に、移住に必要な予算を算出しましょう。マレーシアの物価は日本よりも安いですが、家賃、食費、交通費などの生活費は、住む場所やライフスタイルによって大きく異なります。
移住先となる住居も、事前に決めましょう。マレーシアには、コンドミニアム、一戸建て住宅、サービスアパートメントなど、様々な種類の住居があります。希望の条件に合う住居を、事前にいくつか候補を見つけておきましょう。
また、移住後にどのような仕事をするのかについても、事前に考えておく必要があります。マレーシアには、日系企業や外資系企業を中心に、多くの日本人向けの仕事があります。自分のスキルや経験に合った仕事を見つけられるように、求人情報などを事前に調べておきましょう。
現地の言葉の習得
マレーシア移住を成功させるためには、現地の人とコミュニケーションを取れるように、まずは英語を習得することが大事です。マレーシアには、様々な国籍の人々が住んでいるため、英語がメインで使われることは多いため、ある程度の基礎的な知識を身につけておくことで、生活が格段に楽になります。
英語以外にも、マレー語や中国語を習得しておくと、さらに生活の幅が広がります。
メンタル面の準備
マレーシア移住は、人生における大きなライフイベントです。新しい環境に慣れるまでには、時間がかかり、様々な困難に直面する可能性があります。そのため、メンタル面の準備も重要です。
カルチャーショックへの対処法としては、以下のようなことが挙げられます。
・マレーシアの文化や習慣について事前に学ぶ
・現地のコミュニティに参加する
・日本人の移住者と交流する
・必要であれば、カウンセリングを受ける
マレーシア移住は、決して簡単なことではありません。しかし、しっかりと準備をして、メンタル面を強く持っていれば、必ず成功させることができます。
現地のコミュニティに積極的に参加する
マレーシア移住を成功させるためには、現地のコミュニティに積極的に参加することが重要です。コミュニティに参加することで、現地の友人を作ることができ、情報収集にも役立ちます。
マレーシアには、様々なコミュニティがあります。興味のあるコミュニティを見つけて、積極的に参加してみましょう。
コミュニティに参加することで、マレーシアでの生活がより充実したものになるでしょう。
マレーシア移住のメリットとデメリットを理解する
メリット
マレーシア移住には、以下のような様々なメリットがあります。
生活費が安い: マレーシアの物価は日本よりも安く、生活費を抑えることができます。家賃、食費、交通費などの生活費は、日本の約半分程度です。
温暖な気候: マレーシアは年間を通して温暖な気候で、冬でも20度を下回ることはほとんどありません。そのため、一年を通して快適に過ごすことができます。
自然が豊かな: マレーシアには、美しいビーチ、熱帯雨林、山岳地帯など、豊かな自然があります。自然好きの方には、おすすめの移住先です。
多様な文化: マレーシアは、マレー系、華僑系、インド系など、様々な民族が暮らす多文化国家です。多様な文化を体験することができます。
英語が通じる: マレーシアでは、英語が公用語の一つとして使われています。そのため、英語が話せれば、日常生活に困ることはありません。
医療費が安い: マレーシアの医療費は日本よりも安く、質の高い医療を受けることができます。
教育費が安い: マレーシアには、インターナショナルスクールや私立大学など、質の高い教育機関が充実しています。教育費も日本よりも安いです。
移住しやすい: マレーシアは、移住者に対して比較的寛容な国です。MM2H(Malaysia My Second Home)と呼ばれる長期滞在ビザなど、移住者向けのビザ制度も充実しています。
デメリット
マレーシア移住には、以下のようなデメリットもあります。
文化の違い: マレーシアは、日本とは異なる文化や習慣を持つ国です。文化の違いに戸惑ったり、カルチャーショックを感じることもあるでしょう。
言葉の壁: 英語は日常会話レベルは話せるようにしましょう、マレー語や中国語が話せるとさらに便利です。
交通マナーが悪い: マレーシアの交通マナーは、日本と比べて悪いです。車を使う場合は、十分に注意する必要があります。
衛生環境が悪い: マレーシアの衛生環境は、日本と比べて劣る場合があります。食中毒や感染症に注意する必要があります。
政治が不安定: マレーシアの政治は、比較的安定していませんが、近年は改善傾向にあります。
娯楽が少ない: マレーシアには、日本のような娯楽施設が少ないです。
情報が少ない: マレーシアに関する情報は、日本と比べて少ないです。
マレーシア移住には、様々なメリットとデメリットがあります。移住を検討する際には、これらのメリットとデメリットをしっかりと理解した上で、自分に合っているかどうか判断することが大切です。
マレーシア移住は、決して簡単なことではありません。しかし、しっかりと準備をして、メリットとデメリットを理解した上で移住すれば、充実した生活を送ることができるでしょう。
マレーシア移住に大切なこと
柔軟性と忍耐力を持ち、楽しむ気持ちを持つ
マレーシア移住を成功させるためには、柔軟性と忍耐力を持つことが大切です。マレーシアは、日本とは異なる文化や習慣を持つ国です。そのため、自分の思い通りにならないことも多々あります。そのような状況でも、柔軟に対応し、忍耐強く取り組むことが必要です。
また、マレーシア移住を楽しむ気持ちを持つことも大切です。マレーシアには、日本とは異なる魅力がたくさんあります。新しい文化や習慣を楽しみながら、マレーシアでの生活を充実させましょう。
自分のペースで移住生活を築く
マレーシア移住は、焦らずに自分のペースで進めることが大切です。周りの移住者に合わせようと焦ったり、無理をして体を壊したりしてはいけません。
まずは、マレーシアでの生活に慣れることに集中しましょう。現地の言葉や文化を学び、新しい生活環境に慣れてきたら、徐々に自分の目標に向かって進んでいきましょう。
困ったときは日本人向けのサポートを利用する
マレーシア移住生活で困ったときは、日本人向けのサポートを利用しましょう。マレーシアには、様々な日本人向けのサポート機関があります。
例えば、以下のようなサポート機関があります。
・マレーシア日本国大使館
・マレーシア日本人会:
・移住エージェント
これらのサポート機関は、ビザ申請、住居探し、就職、医療、教育など、様々な分野でサポートを提供しています。困ったことがあれば、気軽に相談してみましょう。
マレーシア移住は人生を変える貴重な経験:挑戦と成長
マレーシア移住は、単に場所を変えるだけでなく、人生を変える貴重な経験となる可能性を秘めています。新しい文化や習慣に触れ、異なる価値観を持つ人々と交流することで、自分自身を成長させることができます。
マレーシア移住で得られる経験
異文化理解: マレーシアは多民族国家であり、様々な文化が混在しています。移住することで、異なる文化や習慣を理解し、寛容な心を育むことができます。
語学力向上: マレーシアでは英語、マレー語、中国語など、様々な言語が話されています。移住することで、これらの言語を学び、語学力を向上させることができます。
新しいスキル習得: マレーシアでは、日本とは異なる生活環境や文化があります。移住することで、新しいスキルを習得し、適応力を高めることができます。
グローバルな視野: マレーシアは東南アジアの中心部に位置し、様々な国と隣接しています。移住することで、グローバルな視野を養い、国際的な人脈を築くことができます。
自分自身を見つめ直す機会: マレーシア移住は、これまでとは異なる環境で生活することになります。その中で、自分自身を見つめ直し、新たな価値観を発見することができます。
マレーシア移住は、決して簡単なことではありません。しかし、困難を乗り越え、様々な経験を積むことで、自分自身を大きく成長させることができます。
まとめ
マレーシア移住は、メリットとデメリットの両方があります。生活費が安い、温暖な気候、自然が豊かななどのメリットがある一方で、文化の違い、言葉の壁、交通マナーが悪いなどのデメリットもあります。
マレーシア移住を成功させるためには、事前にしっかりと情報収集し、具体的な移住プランを立てることが大切です。また、現地の言葉の習得、メンタル面の準備、現地のコミュニティへの参加なども重要です。
マレーシア移住は、人生を変える貴重な経験となる可能性を秘めていますが、決して簡単なことではありません。しっかりと準備をして、柔軟性と忍耐力を持って、自分のペースで移住生活を築いていきましょう。
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マレーシアで働くならどのエリア?
・クアラルンプール(首都):日本人の大部分はクアラルンプール在住。歴史ある日本人コミュニティがあり、発展した住みやすいエリア。求人数は多く、仕事を見つけやすい。
・セランゴール州:クアラルンプール近郊のエリア。工業団地に工場を構える日系製造業多数。求人数は多く、仕事は見つけやすいが、公共交通機関があまり発達しておらず車がないと不便。
・ペナン州:発展したペナン島の都市部が観光地として有名ですが、橋を渡った半島部には工業地帯が広がり日系企業も多数。移動には車が必須だが、程よく発展して住みやすいエリア。求人情報数はあまり多くない。
・ジョホールバル:マレー半島南端に位置するシンガポ―ルに最も近い町。日本人コミュニティあり。求人情報数は少ない。
・サバ州/サラワク州:ボルネオ島に位置し、製造業が多いエリア。求人情報数は少ないが、給与は高め。
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