マレーシアでの教育、教育移住はどんなもの?

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更新日:
2025.12.16
マレーシアは英語環境や教育の国際性から、家族移住や留学先として注目されています。本コラムでは、教育制度やインターナショナルスクールの特徴、学費、カリキュラム、生活コスト、将来設計、ビザなどを移住経験を交えて解説します。

 

マレーシアは、お子様がいるご家族の方や、留学を考えている方にとって、近年より人気が高まっている国です。

徐々に物価も上がってきている印象はありますが、それでも選択肢の中から安いものを選べば、生活費を抑えて生活することもできますし、何より英語環境や教育の国際性など、多くの魅力があります。

私も家族を連れて移住してきて、子供達を保育園・学校に通わせていますが、参考までに色々な情報に触れられればと思います!

  1. そもそも日本とマレーシアの教育制度は何が違う?

 

教育の期間

 

私がマレーシアに来た時は、特にマレーシアの教育事情について、事前に調べることなく渡航したので、どれくらい学校に通うものなのか等、こちらに来て日本との違いを知りました。

 

日本の教育制度

* 幼稚園(任意)

* 小学校:6年間(義務教育)

* 中学校:3年間(義務教育)

* 高等学校:3年間(任意)

* 大学・専門学校など

 

マレーシアの教育制度

* Preschool/Kindergarten(任意)

* Primary School(小学校):6年間(6歳〜11歳)

* Secondary School(中等教育):5年間(12歳〜16歳)

* Pre-University(大学進学準備):2年間

 

日本での小・中・高校の12年間は、マレーシアでは中等教育までの期間とほぼ一緒でマレーシアは11年間になります。

 

教育カリキュラムの違い

 

私の子供達も保育園等から通わせていますが、え、やっていること早くないと思う程、学校で色々なことを勉強してきます(もちろん、学校によって異なる内容、スピードとなるとは思いますが)。

 

日本

全国一貫した教育課程に基づき、学年・学習内容が全国で統一されています。

日本も、小学校からの英語必修化など、英語教育にも力が入れられてきているところかなと思います。

 

マレーシア

そもそも日本人が通うことはほぼ不可ですが(マレーシア国籍保持者)、公立学校ではマレー語が基本言語になり、語学によって中国語校・タミール校など特色が分かれます。

一方、インターナショナルスクールは英語がメイン言語となり、世界基準のカリキュラム(IB、英国式、米国式、オーストラリア式など)を提供している学校が多いです。

私の子供達は、保育園に通っていましたが、英語はもちろん教えてもらってましたが、中国語、マレー語も、数を数えるや、歌を歌うなど、楽しく簡単に覚えられそうなところからやってました。

宿題も出てきて、簡単な数字にはなりますが、足し算、引き算、掛け算、割り算も5歳の段階でやってました。

 

 

  1. 日本人が通えるインターナショナルスクールの比較

 

マレーシアにはインターナショナルスクールが多数あり、選択肢も、色々な都市にスクールがあるので、どういう教育を受けさせたいか等でも、選択肢の幅がかなり広いかなと思います。

私も、子供を小学校に通わせるタイミングで、どの学校が良いか、ものすごく悩みました。

 

大まかな学費(年間)

 

学費は、もちろん選択する学校によって幅がありますが、大まかな目安は次の通りです(2025年ベース)。ただし、かかってくる金額はいわゆる「ピンキリ」だと思います。

どの学校を選択するかで、かかってくる費用は大きく異なる印象なので、どういう教育方針なのか等、色々な基準を持った上で、合った学校を選ぶことが必要です。

 

Primary(小学校):約RM18,000〜45,000程(日本円:約68〜170万円)

Secondary(中・高):約RM22,000〜65,000程(日本円:約83〜247万円 )

Pre-University(大学準備):約RM25,000〜85,000  | 約95〜323万円 |

 

*最近は更に円安が進んでいるので、上記は1RM=約38円での換算です。

 

インター校と日本人学校

学校見学に私が行った時の印象含めて、おおよそこんな感じかなという概要まとめです。

 

1.英国式

 

私が最初にイメージしていたのは、日本に近い、きちっとした授業を受けて、ただ自分の考えを発言するとかそういった機会は多いのかな、でした。

実際に訪問して感じたところでは、授業内容等は実際には見れていないので難しいですが、そこまでイメージ相違はないのかなというところと、将来的に海外の大学に行かせたい、など、海外大学に行く前提であれば強いのかなと感じました。

 

2. アメリカ式

 

私がイメージしていたのは、ざっくりと自由度が高そう、でした。

おそらく、これもそんなにずれてないと思います。

自分がどう考えるのか、など自分発信の場が多く提供される学校とも感じました。

 

3. IB式(国際バカロレア)

 

こちらは全くイメージなく、恥ずかしながら何も知らずに見学に行きました。

現在私の子供はIB式に通ってますが(まずは英語勉強がメインのクラスから)、机の形も、座るところも大体毎日違ったり、自由度も高い印象です。

また授業においても、クラスメートと一緒に考えたり、発表したり、全体的に自分で考えることが多い印象です。

 

4. 日本人学校

 

こちらはそのまま日本人学校になり、日本と同じ教育内容を受けられます。

日本人学校は、費用的な面で言うとインターナショナルスクールと比較すると安いかと思います。

 

3. 移住や留学を考えている方へ

 

英語や多言語環境への慣れ

 

前項の通り、インターナショナルスクールは英語が中心にはなりますが、多国籍の同級生・多文化交流が日常である為、英語力だけでなく、他の方の価値観や考え方を吸収できる大きなチャンスです。

一方で、日本の学校とは文化や学習方法が異なる部分も多くあるので、事前に学校の教育方針や、どういった評価基準なのか確認しておくことが大切だと思います。

 

生活コストとのバランス

 

学費面で言うと、日本でインターナショナルスクールに通うことと比較すると、もしかすると割安かもしれません。

ただ、住む場所によって家賃も違いますし、どういった生活レベルで暮らしていくのかによっても、割安と感じるのかは差が出てくると思います。

 

日本では、インターナショナルスクールではなく、公立校にいけば、義務教育で費用面的には大きなコストはかからず、高い教育水準を受けることが出来ますので、そこもよく考える必要があるかと思います。

 

どういう将来設計を描くか

 

インターナショナルスクールから海外大学進学を視野に入れている場合、メリットとしては多く出てくると思います。

一方、やはり授業の進め方や、より自分の考えを表現していかないといけないという意味では、合う、合わないが大きく出てくるかもしれません。

 

もちろんそうなった時に、日本に帰る選択肢も出てくると思いますが、日本の学校教育に再度適応出来るのか等、改めて考えないといけないポイントが出てくるかと思います。

その時になってみないとわからない部分はありますが、いろんな想定をしていくことも大切だなと思います。

特に私も、子供達を日本の教育とは異なる環境で勉強してもらっているので、色々と想定しておかないとなと感じています。

 

日本・日本語をどう勉強するか

 

インターナショナルスクールといっても、同級生には日本人がいることもありますし、マレーシアには日本人コミュニティもあるので、色々な情報交換をしておくのもいいかなと思います。

特に、子供達が日本語を学ぶ場面は、日本にいるより極端に少なくなると思うので、日本や日本語について、どう触れていってもらいたいか、考えておく必要があります。

 

  1. ビザについて

 

そもそも家族、もしくは単身で渡航して、マレーシアのインターナショナルスクールに通わせるのに考えられるビザとしては、以下があるかと思います。

 

Student Pass

 

これは子供が単身でマレーシアに留学し、大学などに通うケースが考えられます。

 

Guardian Pass

 

これは子供がStudent Pass、それに同行する保護者のビザになります。こちらのビザでは基本的に就労は不可になります。この場合、多くの方ではおそらく日本からの金銭的な援助が必要になります。

 

Employment Pass Dependent pass

 

マレーシアで就労が決まっている場合のビザです。帯同家族がDependent passというビザになり、こちらで学校に通う形になります。

 

MM2H

 

長期でのマレーシア移住を考えている方のビザです。ただし、預金条件、年齢条件などハードルも高く、また頻繁に変更が出る場合があります。

 

もし就労ビザを取得してお子様へ帯同ビザで教育を受けることをご検討されている場合、弊社eeevo recruitでは、マレーシア就職の支援を行っており、キャリアコンサルタントは全員マレーシアに在住、在住歴は約2年〜6年とマレーシアの生活等についても知識が豊富なスタッフが在籍しております。

 

是非、マレーシア就職をご検討の際は弊社までお問い合わせください。

 

5. まとめ:マレーシアでの教育について

 

教育の国際性と英語環境の魅力

 

インターナショナルスクール等では、多言語・多文化の学習環境が整い、将来的にも色々な人種の方と、小さいうちから触れ合える環境は教育の面でも大きい点だと思います。

 

費用面

 

インターナショナルスクールの費用という面で見れば、日本や、シンガポール等と比較すると、リーズナブルな費用で教育を受けられるのかもしれません。

もちろん、ご自身で調べていただくことが重要ですが、一つ大きなメリットになるのかもしれません。

 

日本人だけでなく世界から

 

日本人だけではなく、世界中の国から来ている生徒達と一緒に勉強できる環境は、何物にも変え難い経験かもしれません。

もちろん、親にとってもクラスメートの親との接点はありますし、子供だけではなく、大人も色々勉強が出来る環境になるかもしれません。

最後に

 

私もそうでしたが、マレーシアへの移住を考えられていて、お子様の教育も同時に考えられている場合、本当にこの選択で間違いないのか、ものすごく悩むと思います。

実際のお子様の年齢、日本でどれくらい英語の勉強をしてきたか、将来はどうしてたいか、費用とのバランスなど、色々な要素でしっかり考えることが重要だと思います。

この記事を参考にしていただき、お子様の教育のみならず、ご家族でどうマレーシアで暮らしていくか、ぜひ色々調べてみて頂いて、いい選択が出来るように考えていきましょう!!

 

【著者】 eeevo recruit 編集部
マレーシア在住の就職エージェントが手掛ける、現地での就職に役立つ情報をお届けする ブログです。ビザ手続き、職探しのポイント、 現地生活のアドバイスなど、 実体験に基づ く情報を発信中! 著者の詳しいプロフィールはこちらから。

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