シンガポールで働くには:国際都市でキャリアを築くためのリアルガイド

ホーム > お役立ちコラム > シンガポールで働くには:国際都市でキャリアを築くためのリアルガイド
カテゴリ:
就職関連
更新日:
2025.11.10
英語を公用語とする国際都市・シンガポールは、経済の安定性と高い生活水準を誇る「アジアのハブ」。多国籍企業が集まり、ビジネス・IT・金融など幅広い分野でチャンスが広がっています。本コラムでは、マレーシアを拠点にアジア就職支援を行うeeevo recruitが、シンガポール就職のリアルを紹介。求められる英語力や専門スキル、ビザの種類、現地の働き方や生活事情を分かりやすく解説します。日本人ならではの強みをどう活かすか、そしてマレーシアでの経験をシンガポールでのキャリアアップにつなげる方法も紹介。海外でのキャリアを考える全ての方に役立つ内容です。

 

― eeevo recruitが見てきた海外就職の現場から ―

東南アジアの中心に位置する都市国家・シンガポール。


経済の安定性、ビジネスの自由度、そして英語を公用語とする国際的な環境――この3つがそろうことで、世界中から人材が集まる「アジアのハブ」としての地位を確立しています。

日本人にとっても、シンガポールは「海外で働くなら行ってみたい国」として常に上位。

 

ただ、実際に現地で働くためにはどんな準備が必要なのか、そしてどんな現実が待っているのか。

 

 今回は、マレーシアを拠点にアジア就職支援を行う eeevo recruit の視点から、

 

 現地で見てきた“リアル”をお伝えします。

 

なぜシンガポールが選ばれるのか

 

シンガポールの魅力は、一言でいえば「働きやすく、暮らしやすい国」。
多国籍企業のアジア本社が集まり、ビジネス・金融・IT・観光など幅広い分野でチャンスがあります。

 

さらに、英語が公用語という点も日本人にとって大きな安心材料。
「英語を使いながら、アジア圏で働きたい」という方にとって、シンガポールは理想的な環境です。
英語+日本語のスキルを活かせるポジションも多く、営業職・マーケティング・通訳・サポート職など幅広く求人があります。

 

また、治安の良さと生活の快適さは世界でもトップクラス。
夜に一人で出歩いても安心できる安全さ、清潔な街並み、整備された交通機関。
「働く」だけでなく「暮らす」面でも満足度の高い国です。

 

 

就職するために必要な条件

英語力は欠かせない

 

シンガポールの職場では英語が共通言語。
IELTSで言えば6.0程度が目安ですが、実際に求められるのはテストの点よりも「伝える力」です。
現地ではネイティブ英語だけでなく、中華系・インド系などさまざまなアクセントが飛び交うため、
“完璧な英語”より“柔軟に理解し合う姿勢”が大切です。

専門スキル・学歴

 

政府は外国人雇用を厳しく管理しており、「現地で代替できない専門性」を持つ人を優先します。
そのため、大学卒以上の学歴や、数年の実務経験、特定分野でのスキルがあると有利です。

特に需要が高いのはIT、金融、教育、貿易、デジタルマーケティングなど。
「日本語+英語を使う業務」が多いため、バイリンガル人材は非常に重宝されます。

就労ビザの取得

 

外国人が働くにはビザが必要です。主に以下の2種類があります。

  • Employment Pass(EP):大卒・専門職向け。月給5,000SGD(約55万円)以上が目安。
  • S Pass:技術職・準専門職向け。月給3,000SGD(約33万円)以上が目安。

どちらも雇用主がスポンサーとなって申請するため、企業のサポートが不可欠です。

eeevo recruitが考える「海外就職の3ステップ」

 

私たちeeevo recruitは、マレーシアを中心に多国籍人材のキャリア支援を行ってきました。
その中で、シンガポールでの就職を目指す方に共通して大切だと感じるのがこの3つです。

自分の軸を明確にする

 

「なぜ海外で働きたいのか」「将来どうなりたいのか」。
この“目的”を明確にしておくことが、就職成功のカギです。
目指す方向がはっきりしている人ほど、企業とのマッチングもうまくいきます。
弊社では一人ひとりの価値観や強みを一緒に整理し、最適なキャリアプランを提案しています。

英語(+多言語)力を磨く

 

TOEICやIELTSのスコアも大事ですが、実際に必要なのは「現場で使える英語」。
会議・プレゼン・メールなど、実践的なやり取りを通して自信をつけることが大切です。

応募書類・面接対策

 

海外就職では英文履歴書(Resume)とカバーレターが基本。
英語で自分の経験や成果を具体的に説明できるようにしましょう。
eeevo recruitでは、履歴書の添削や面接練習などのサポートも行っています。

シンガポール就職の“リアル”

需要の高い人材像

 

シンガポールでは「日本語と英語を使える人材」へのニーズが年々増加しています。
特に、日系企業の現地法人や、アジア市場をターゲットにした外資企業で重宝されています。
「日本的なきめ細やかさ+国際的な柔軟さ」を持つ人は非常に評価されやすいです。

生活費の現実

 

給与水準は高いですが、家賃や食費も高め。
ワンルームやシェアハウスで月1,200〜2,500SGDほどが相場です。
ただし所得税が低いため、手取りベースでは日本よりも余裕を感じる方も多いです。

働き方と文化の違い

 

シンガポールは成果主義の文化。
スピード感を持って仕事を進める一方で、週末や休暇はしっかり休む人が多いです。
オンオフの切り替えがはっきりしているので、心身のバランスを取りやすい環境です。

 

日本人としての強みをどう活かすか

 

日本人の丁寧さ、責任感、協調性は海外でも高く評価されています。
特にシンガポールでは、日系企業の現地拠点で日本人ならではの役割が期待されます。

たとえば、

  • マーケティング職なら「日本ブランドをアジアに広める」
  • 営業職なら「本社と現地の橋渡しをする」

といったポジションです。
英語力だけでなく、「日本人らしい信頼性やきめ細やかさ」を発揮できれば、大きな強みになります。

シンガポールでの働き方と暮らし

ワークライフバランス

 

効率を重視する文化が根付いており、残業は少なめ。
有給休暇も取りやすく、週末には旅行や趣味を楽しむ人が多いです。
仕事と私生活をきちんと分けられるのが魅力です。

多文化社会の中で働く

 

中華系・マレー系・インド系・欧米系など、多様な人々が共に暮らす社会。
宗教や文化への理解が信頼関係を築く鍵になります。
最初は「シングリッシュ」と呼ばれる独特の英語に戸惑うかもしれませんが、
数か月で自然に慣れていく方がほとんどです。

eeevo recruitが支援する“次のステップ”

 

弊社では、マレーシアでの現地就職をステップに、
シンガポールなど他国でのキャリアアップを目指す方を多くサポートしてきました。
実際、マレーシアでの経験を経て、シンガポールでさらにステップアップする方は少なくありません。

 

シンガポールでの経験は、将来の日本帰国後の転職や他国でのキャリアにも活きる“強力な武器”になります。
「まずはアジアで挑戦してみたい」「いつかグローバルな舞台で働きたい」
―― そんな方にとって、シンガポールは絶好のスタート地点です。

まとめ:チャンスをつかむ準備をしよう

 

小さな国・シンガポールには、世界中のチャンスが凝縮されています。
英語力を磨き、専門性を高め、自分の目標を明確にすること。
その一歩一歩が、確実にキャリアを前に進めます。

 

eeevo recruitは、そんなあなたの挑戦を全力でサポートします。
アジアの中心で、あなたらしいキャリアを築いていきましょう。

【著者】 eeevo recruit 編集部
マレーシア在住の就職エージェントが手掛ける、現地での就職に役立つ情報をお届けする ブログです。ビザ手続き、職探しのポイント、 現地生活のアドバイスなど、 実体験に基づ く情報を発信中! 著者の詳しいプロフィールはこちらから。

マレーシア⇔日本の就職・転職・求人をサポート

eeevo recruitは、マレーシア就職/転職/求人はもちろん、マレーシアから日本へのUターン就職/転職/求人もサポートいたします。 マレーシアの事情に精通した日本人、日本の事情に精通したマレーシア人のキャリアコンサルタントが、求職者の方が希望されるキャリアパスやこれまでの経歴に合う職種、ポジションの求人情報をご提案します。 マレーシア国内での就職/転職/求人情報はもちろん、マレーシアで大学を卒業された新卒の方、マレーシアでキャリアアップして日本にUターン転職を希望されている方への求人情報提供、コンサルティングも行って おります。

マレーシアで働くならどのエリア?

日本人を対象とした求人が多いのは、日系企業が多い都市部が中心。求人数が多いのはだんとつでクアラルンプールとその近郊のセランゴール州です。
・クアラルンプール(首都):日本人の大部分はクアラルンプール在住。歴史ある日本人コミュニティがあり、発展した住みやすいエリア。求人数は多く、仕事を見つけやすい。
・セランゴール州:クアラルンプール近郊のエリア。工業団地に工場を構える日系製造業多数。求人数は多く、仕事は見つけやすいが、公共交通機関があまり発達しておらず車がないと不便。
・ペナン州:発展したペナン島の都市部が観光地として有名ですが、橋を渡った半島部には工業地帯が広がり日系企業も多数。移動には車が必須だが、程よく発展して住みやすいエリア。求人情報数はあまり多くない。
・ジョホールバル:マレー半島南端に位置するシンガポ―ルに最も近い町。日本人コミュニティあり。求人情報数は少ない。
・サバ州/サラワク州:ボルネオ島に位置し、製造業が多いエリア。求人情報数は少ないが、給与は高め。

マレーシア就職に役立つコラム更新中

マレーシア就職やマレーシアでの生活に役立つようなコラムを随時更新しています。現地の生活や物価、オフィスで働く様子が分かるようなコラムなので、「マレーシアで働きたいけど、現地での生活がちょっと不 安」という方はぜひご覧ください。
マレーシアの日系企業で働く日本人の通勤用オフィスカジュアル
転職に必須の英文履歴書を書くコツと裏技
「現地採用」と「正社員」の違いとは
クアラルンプールの通勤手段
現地採用のランチ事情にみるマレーシアの物価
私がマレーシアで働く理由~新卒でマレーシアに就職した24歳に聞きました