私がマレーシアで働く理由 Case 4
自分自身を成長させてくれる国、マレーシアでの私の転職
ーーまずはYさんがマレーシアに来る前のお話を少し聞かせてもらえますか?
私は日本で生まれ、日本の高校と大学を卒業しました。学部は語学がメインの学部を選びました。卒業後は日本で2年半日本でITのカスタマーサービスみたいな仕事をしていました。
ーー大学では語学系の学部を専攻していたのですね!そこでは英語を勉強していたのですか?
そうですね。英語とあともうひとつ言語を選べて、私はスペイン語を選びました。
ーーなぜスペイン語を選んだのですか?
当時あった選択肢が韓国語と中国語とスペイン語で、まあ韓国語は両親が韓国人で、韓国語はすでにできていたのでいいかなと。そこで、中国語とスペイン語を比べたときに個人的にスペイン語の方が魅力的だったので笑
日本人にとって住みやすく人も優しい!旅行で来てみて知ったマレーシアのいいところ
ーー大学を卒業後、日本で2年半仕事をしてマレーシア転職されたそうですが、現在はマレーシアでどんなお仕事をされていますか?
外資の旅行業者のカスタマーサービスの仕事を今しています。マレーシアには2019年の10月に来ました。
ーーなぜマレーシアで転職することを選んだのですか?
もともと英語を使って海外で働いてみたくて、最初はアメリカをみたんですけど就労ビザの数に限度があるみたいで取得が難しそうだったので諦めたんです。
その後英語が使えるアジア圏の国を探して、シンガポールかマレーシアで迷いました。ただマレーシアは2019年の5月に一回旅行で来たことがあったんですね。その時に、マレーシアにはいろんな民族の方がいるのを見て、食べ物も色々種類があるし人も優しく、あとは交通手段とかも日本と似ているので暮らしやすいかなと思ってマレーシアを選びました。
ーーではマレーシアに旅行に来てみて5ヶ月ほどで移住を決めたのですね!海外で転職を決めた際にご家族から反対はされませんでしたか?
私の両親は海外に出ることに昔から賛成で、いろいろな文化の体験したり、海外で一人で暮らすと大変なこともいっぱいあるけどその分一人でどうにかする力もついたりするので、反対は全然されませんでした。
海外に出てみて体験した人々の自由さとその楽しさ
ーー先ほど、海外で働いてみたいと思っていたと仰っていましたが、海外で働きたいと思ったきっかけなどは何かありましたか?
大学の時に1年間アメリカに留学してたんです。私が行ったところはモンタナっていう田舎でしたが友達にも恵まれていて、授業も全部英語で受けてっていうのがすごく楽しかったんです。
その後日本で働いていた時に、やっぱり日本には年功序列の文化が残っていたり、少し硬いなと感じました。上の人が残業してるから下の人も残業したり、有給も全然取れなかったんです。そういうのがあって、一体なんのために働いてるのだろうって思ってしまって。多分外資の企業であれば上の人の顔色を伺いながら働いたり自分の意見を言うなんてことはなく、みんな対等に扱ってくれるのかなと思ったので。
ーーその後マレーシアで働いてみてどうですか?
マレーシアでは、上の役職の方とお話するときもちゃんと私の話を聞いてもらえ、対等に話ができるので年功序列を感じたことはありません。何か気になることがあったらいつでも気軽に話せる環境です。
有給は、こっちではむしろみんな取るように会社から言われているので、日本にいるときよりは取りやすい環境なのでうれしいです。
ーー現在はマレーシアでカスタマーサポートのお仕事をされているそうですが、その企業では日本語と英語どちらをメインで使っていますか?
日本語と英語半々ぐらいですかね。電話とったりメールを送ったりするのですが、日本のお客様やホテル、英語を使う国からのお客様とホテルから電話が来ます。ですので両方使いますね。
ーー日本生まれ日本育ちということですが、ちなみに英語はどのように勉強しましたか?
英語は留学の経験と、中高の勉強、受験勉強がメインですね。めっちゃ勉強していた時は、一人でぶつぶつ英語で喋ったりとか、日記書いたりとかしていました笑
日本で生まれ育った私がマレーシアに移住して知った、新しい発見と自分の中での変化
ーー日本で働いた経験を経てその後マレーシアで転職をしたYさんにとって、マレーシア就職は日本で働くことと比べてはどんなメリットやデメリットがありますか?
まあ会社にもよると思うんですが、外資の会社だと最初のトレーニングから英語で全部行うのでその分大変です。私自身、慣れない英語のなまりで最初の3週間本当に大変でした。しかしそういうのも毎日やるから慣れますし、英語力は必然的に伸びると思います。
いいところといえば、いろんな文化や国の人がいるところですかね。マレーシア人以外にも、インドネシアとか中国の人もいます。日本で働いていると、ほとんど周りは日本人なので、それと比べると、マレーシアで働くと他の文化について知れるということが良いなと思います。
あと就職ではないんですが、私は一人でマレーシアに来たので、なんとか自分一人で生きていく術を身に付けることができました。もし日本で一人暮らしをしていたらそんなに問題もないと思うんですが、マレーシアではトイレが詰まったり、タンクが水漏れしたり、あとは洗濯機が壊れたりとか、いろいろありました笑
ただそうなると一人でどうにかするしかないので、そういうのを解決する力が付きましたね。今考えたら良い経験にだったなと思います。
ーーマレーシアでたくさんの違う文化に触れて、何か自身の心境や価値観に変化などはありましたか?
日本にいた時はそもそもマレーシアについてあまりよくわかっていなくて、知らない国で発展途上国だなという感じでしか見ていませんでした。ただこっちに来てみて実際生活してみると、みんな心も穏やかで良い人ばっかりで、たくさんローカルの人にも助けられました。そんな中で、やはり自分のマレーシアに対する見方が変わってどの国の人もみんな同じ「人」なんだなと実感しました。
ーーこの先に考えている将来のプランなどは何かありますか?
そうですね。まあ目標は今は具体的にはないんですが、こっちで1年と少し働いてみてやっぱり日本ではなくて海外で働いている方が自分にはあっているなと思いました。
あと、今まではカスタマーサービスの似たような仕事を日本でもしていたので、もし今後機会があれば、英語を使いながら他の業種の仕事をしたり、もし可能であれば他の国でも働いてみたいなと思っています。いろんな国を経験してみたいです。
マレーシア⇔日本の就職・転職・求人をサポート
マレーシアで働くならどのエリア?
・クアラルンプール(首都):日本人の大部分はクアラルンプール在住。歴史ある日本人コミュニティがあり、発展した住みやすいエリア。求人数は多く、仕事を見つけやすい。
・セランゴール州:クアラルンプール近郊のエリア。工業団地に工場を構える日系製造業多数。求人数は多く、仕事は見つけやすいが、公共交通機関があまり発達しておらず車がないと不便。
・ペナン州:発展したペナン島の都市部が観光地として有名ですが、橋を渡った半島部には工業地帯が広がり日系企業も多数。移動には車が必須だが、程よく発展して住みやすいエリア。求人情報数はあまり多くない。
・ジョホールバル:マレー半島南端に位置するシンガポ―ルに最も近い町。日本人コミュニティあり。求人情報数は少ない。
・サバ州/サラワク州:ボルネオ島に位置し、製造業が多いエリア。求人情報数は少ないが、給与は高め。
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