マレーシア就職におけるデメリット3選
マレーシア就職におけるデメリットは?
今日は、マレーシアでの現地採用における日本人のデメリットについてお話ししたいと思います。
マレーシアはマレー系、中華系、インド系、また他の外国人など多様な文化や美しい自然が広がる魅力的な国ですが、日本人が現地で働く際にはいくつかのデメリットが存在します。
私なりにマレーシアで生活をする中で感じた、マレーシアでの現地採用におけるデメリット(事前に知っておくべきマレーシアの特徴)を3つまとめましたので、ぜひご覧ください。
【デメリット1】日本とマレーシアの文化の違い
マレーシアは多民族国家であり、異なる文化が共存しています。
もちろんお仕事の中でも、日本人以外のマレーシア人や他の国の同僚や上司と関わる機会が多くなるかと思います。
どうしても日本で当たり前とされている、ビジネスマナーや働き方をマレーシアで当たり前に使うと認識の違いが起きたり、
相手にとっては当たり前ではないことが多々出てくると思います。
特に、マレーシアでは時間に対する考え方が比較的柔軟であり、ゆったりとしたスケジュールが一般的です。
一方、日本では時間を尊重し、正確性や効率性を重視する傾向があります。約束の時間を厳守することが求められていたと思います。
時間厳守で、5分前行動を求め過ぎてしまうと、マレーシアでは時間厳守で行動することが当たり前ではないため、ストレスを感じてしまうことがあります。
なので、時間厳守や完璧主義でなんでも完璧にこなしたいという方はマレーシアの文化に合わない部分が出てきます。
ある程度思い通りにいかないくらいの感覚でお仕事をするのがおすすめです。
もう1つはコミュニケーションの面です。
マレーシアでは、間接的なコミュニケーションよりも、直接的な表現をすることが一般的です。マレーシア自体が主要言語が民族によって違うため、はっきりと意見を伝えることが当たり前になっています。
一方、日本では直接的なコミュニケーションより、間接的で周りとの協調性を重視するケースが多いと思います。
周りと協調性を持って仕事ができない訳ではないですが、海外で働く以上は自分の意思をはっきり伝えられないと意見がないと判断されてしまうこともあります。
そのため、間接的なコミュニケーションや、空気で感じるような相手との対話を求める方はマレーシアでのお仕事は合わないと感じました。
【デメリット2】社会保障制度や保険制度
マレーシアで働く際には、社会保険制度や保険制度について理解することが重要です。
社会保障の仕組みや保険の種類を把握することで、安心して働くことができます。
今回は、マレーシアでの働き手のための社会保険制度と保険制度についてお伝えしながら、働く上でのリスクについてもお伝えします。
【社会保険制度】
マレーシアでは、雇用主と雇用者の双方が社会保険に貢献します。主な社会保険制度には以下のものがあります。
<社会保険公社 (Social Security Organization:SOCSO)>
労働者に対して労災保険、失業保険、短期障害給付、死亡給付などを提供します。
<健康保険制度 >
マレーシアでは、公的な健康保険制度は存在しません。しかし、民間の健康保険会社から健康保険に加入することができます。
健康保険に加入することで、病院費用の一部や医療サービスの補償を受けることができます。
また、企業によっては従業員の健康保険を提供している場合もあります。
<個人年金制度>
マレーシアでは、個人年金制度が存在します。個人年金制度には、公的年金制度や民間の年金プランがあります。
公的年金制度では、EPFに加入している雇用者が退職金として一定の金額を受け取ることができます。
民間の年金プランには、個人が自主的に加入し、将来の年金受給を確保することができます。
マレーシアには上記のような保証制度がありますが、特に日本と異なり公的な健康保険が存在しないため、病院にかかる場合は自己負担となります。
マレーシアの医療費は入院ではなくクリニックなどの受診であれば特に高額ではないですが、日系のクリニックに通うとなるとかなり高額になるケースもあります。
私はローカルのクリニックに通っていますが、軽い風邪などであれば受診料と薬代で約3,000円程度です。
以前同僚が胃腸炎で日系のクリニックに受診した際は15,000円くらいかかったといっていたので、日系にこだわると医療費が高くつきます。
特に日本語で医療を受けたい、定期的に病院へ行く予定がある方になると、出費が想定以上に膨れてしまうため、日本と比べると医療費が高くなる場合がある点はデメリットの1つと言えます。
ただし、会社によって保険の加入をしてもらえたり、医療費の負担をしてもらえるケースがありますし、ローカルの病院などでこだわりがなければ特に問題はありません。
【デメリット3】住環境と交通事情
マレーシアは物価や特にコンドミニアムが安く住むことが出来る、またタクシーが安いと言われています。
ただし、住環境と交通事情についてはデメリットを感じることもあります。
住環境について:
コンドミニアムは日本と比べて安い家賃で住むこともできますし、プールがついていたりと豪華な暮らしをすることができます。
ただし、家選びを間違えると虫が出てきやすいコンドミニアムもあります。
また、日本では家の近くにスーパーやコンビニなどがあることが多く、買い物などに便利ですが、家の近くにコンビニやスーパー、食事をする場所がないと、電車や車を使って買い物に行く必要があったりと不便に感じることもあります。
コンビニのクオリティは日本と比較できないので、住む場所を誤ると食事や移動など生活しづらいと感じることもあります。
交通事情について:
マレーシアでは電車通勤をする人もいますが、ローカルの人を含めて車通勤の方が圧倒的に多いです。
そのため、朝の時間帯、夕方の時間帯は道路がとても混雑するため、渋滞がなければ15分で着く道が、渋滞にはまると1時間ほどかけて通勤しないといけないこともあります。また、渋滞のタイミングになると、Grab(マレーシアのタクシー)の料金も上がるため、安く乗れるタイミングもあれば、高い金額を出さないと乗れないタイミングもあります。
その分日本は電車や公共交通機関がとても充実しており、時間通りにくるのもあるので、マレーシアでは想像以上に通勤が大変と感じる場面もあります。
住環境や交通事情については、住んだ後に後悔する前に、以下の準備をすることをお勧めしています。
・住む予定の場所の近くにはショッピングモールや、飲食店街があるかを確認
・朝の時間帯、夕方の時間帯、住む予定のエリアは渋滞しやすいエリアなのかを確認する
・住む前にAirbnb などで短期間滞在できるようであれば、住む前に部屋を借りて擬似体験をしてみる
まとめ
今回は、マレーシア就職におけるデメリットについてお伝えさせていただきました!
もちろん海外で生活することにおいて、全てがスムーズにいかないこともあり、日本と比較してしまい不便と感じることもあるかと思います。
ただし、マレーシアや海外で働くことの良い点は、そんな当たり前の価値観から外れて色々な考え方に触れることや、新しいものを柔軟に受け入れていくことだと思います。
マレーシアで不便に感じることや、日本の方がもっと便利だと思うこともありますが、それ以上にマレーシア人の暖かさや、日本では感じられない新しい発見、暖かい気候の中で自由に他人を気にせず生活できる楽しさがあるので、是非一度自分の肌で感じてみることをおすすめします!
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マレーシアで働くならどのエリア?
・クアラルンプール(首都):日本人の大部分はクアラルンプール在住。歴史ある日本人コミュニティがあり、発展した住みやすいエリア。求人数は多く、仕事を見つけやすい。
・セランゴール州:クアラルンプール近郊のエリア。工業団地に工場を構える日系製造業多数。求人数は多く、仕事は見つけやすいが、公共交通機関があまり発達しておらず車がないと不便。
・ペナン州:発展したペナン島の都市部が観光地として有名ですが、橋を渡った半島部には工業地帯が広がり日系企業も多数。移動には車が必須だが、程よく発展して住みやすいエリア。求人情報数はあまり多くない。
・ジョホールバル:マレー半島南端に位置するシンガポ―ルに最も近い町。日本人コミュニティあり。求人情報数は少ない。
・サバ州/サラワク州:ボルネオ島に位置し、製造業が多いエリア。求人情報数は少ないが、給与は高め。
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