私がマレーシアで働く理由 – Case2

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就職関連
実体験レポート
更新日:
2020.02.14
日本テレビの『幸せ! ボンビーガール』などでマレーシアで働く日本人がたびたび取り上げられ、話題となっています。「私がマレーシアで働く理由」Case2では、マレーシア留学後の日本での就職を経て、現在はマレーシアの会社で現地採用として働く20代の女性に話を伺いました。

 

Nさん(26歳  女性) プロフィール
日本の大学に在学中、交換留学生としてマレーシア北部のクダ州の大学に1年間留学。日本に帰国し、大手メーカーに就職し東南アジア向けの営業を担当。2019年に転職してマレーシアの貿易関連企業に現地採用として勤務。  

 

 

ダンスを習っていたのがきっかけで洋楽、ドラマ、海外セレブにはまった

 

―― 英語の発音がとてもきれいですね。まずは英語に興味を持った理由や、どうやって勉強したのか教えてください。

中学生の頃からダンスを習っていて、流行っている洋楽を使うことも多く、自然に洋楽にも興味をもつようになり、いろんな音楽を聞いていました。 その流れで、アメリカのドラマとかリアリティーショーも観るようになって、ハリウッドのセレブにも興味を持つようになったり……。自然に英語に触れて学べるような環境だったと思います。  

―― 初めて海外に行ったのはいつでしたか?

中学生3年生の時に、親の仕事の関係でアメリカに引っ越した友達を訪ねて、2週間ほどアメリカに行ったのが初めてです。すごいカルチャーショックを受けたし、すごく楽しかったです。 ステーキのお肉がすごく大きかったり、びっくりするほど体の大きなおじいちゃんがジェットコースターに乗っていたり……。 「ああ、これでいいんだ」ってびっくりすると同時に、視野が広がって、そのころから漠然と将来は海外に住みたいと思うようになった気がします。  

―― 中学3年生の女の子を1人でアメリカに送り出すなんて、ご両親も勇気が要ったのではないでしょうか?

今から思うとそうですよね! 両親や兄弟は海外に特に興味があるわけでなく、家族で海外志向なのは私だけ。 でも、両親は私が留学した時も、海外就職したいといった時も「いいんじゃない」と後押ししてくれて、「何かあったらいつでも帰って来なさい」といってくれます。すごくありがたいなと思います。  

 

マレーシアの僻地の大学に1年間留学

 

 

―― 大学の時に留学されたんですね?

はい。日本で学んでいた大学から交換留学生としてマレーシアのケダ州で1年間ケダ州で勉強しました。
 

――留学先としてなぜマレーシアを選んだのですか?

「留学しよう!」と考え始めたタイミングが遅くて、英語圏の大学に留学するには英語のスコアが足りなくて……。「新しく提携したマレーシアの大学はどう? 授業も英語だし」と留学課の先生が進めてくださったのがきっかけです。  

―― ケダ州というと、タイに近いマレー半島の北部ですよね?

はい。すごい田舎で、映画を見るだけでも1時間かけてアロースターという町まで行かないといけないような環境だったのですが、友達もたくさんできて楽しかったです。 田舎にポツンとある大学のキャンパスなのに、中東やアフリカ、中国などいろんな国籍の生徒がいるインターナショナルな環境でびっくりしました。英語が話せるようになってからは友達もたくさんできて、タイに車で遊びに行ったりとすごく楽しかったです。 大学内にイスラミックビジネススクールが入っていたのでイスラム経済についても学びました。ただ、学生がほとんどマレーシア人だったので、先生も英語とマレー語を使うので理解するのが大変でした。でも、先生も生徒も親日的で、すごく親切だしウェルカムな感じでした。  

――留学でマレーシアに来られて、どうでしたか?

初めて来たときは、大丈夫かなと不安だったのですが、慣れると楽しかったです。 やはり、いろんな国の友達ができたのが大きかったですね。  

 

20代のうちに海外に住むという夢を現地採用で達成

 

――卒業後はどうされたんですか?

日本のメーカーに就職しました。海外に行くと日本のメーカーの商品をよく目にします。こういう会社で働いてみたいという気持ちがあり、留学で慣れ親しんだ東南アジアに出張などで行ける会社を選んで受けました。 入社後、ラッキーなことに、海外営業部の東南アジア部署に配属され、タイのバンコクにはよく出張で行っていました。 

 

ホワイト企業でしたし、仕事は楽しかったのですが、2年半くらい働いて慣れてくると、「やっぱり海外に住みたい」という気持ちが大きくなってきました。でも、駐在は難しそうなのも分かってきて、それなら現地採用で、と探し始めました。 東南アジアのなかでもできればマレーシアで、2年半の経験を活かしてできる仕事を探していたところ、マレーシアで輸出入部所の立ち上げの仕事を見つけて転職しました。  

――以前の会社は大手ですから、東南アジアの現地採用だと待遇などは結構下がるのではないですか?

そうですね。以前は住宅手当などもいただいていたので、手取りは3分の2くらいになりました。でも、とにかく20代で海外に住みたかったので、あまり気になりませんでした。 日本で働いていた会社は、大手で本社だったこともあって、大きな金額を動かしていましたし、やりがいはありました。でも、裁量権はないし、海外のネットワークを自分で作る機会がないことにもの足りなさを感じていました。 今の会社は、ある程度まかせていただいていますし、いろんなことに挑戦できるポジションなのが魅力です。



――マレーシアのどんなところが魅力ですか?

漠然としかないですが、海外には今後もずっと住みたいです。できれば、ネットワークを作って、自分でビジネスをしてみたいと考えています。

留学して1年住んでいたので、勝手がわかっているので安心というのが一番大きいです。 あとは、マレーシアは旅行しやすいし、家賃も安くていい家に住めますし、ご飯がおいしい。特に、大好きな中東料理のレストランが多いのはすごくいいですね。タイはムスリムはいますが、中東料理のお店は少ないので。あと、留学時代の友達が結構クアラルンプールで働いていて、みんなと会えるのも楽しいし、今の環境には満足しています 。  

――将来の目標や夢はありますか?

漠然としかないですが、海外には今後もずっと住みたいです。できれば、ネットワークを作って、自分でビジネスをしてみたいと考えています。

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マレーシアで働くならどのエリア?

日本人を対象とした求人が多いのは、日系企業が多い都市部が中心。求人数が多いのはだんとつでクアラルンプールとその近郊のセランゴール州です。
・クアラルンプール(首都):日本人の大部分はクアラルンプール在住。歴史ある日本人コミュニティがあり、発展した住みやすいエリア。求人数は多く、仕事を見つけやすい。
・セランゴール州:クアラルンプール近郊のエリア。工業団地に工場を構える日系製造業多数。求人数は多く、仕事は見つけやすいが、公共交通機関があまり発達しておらず車がないと不便。
・ペナン州:発展したペナン島の都市部が観光地として有名ですが、橋を渡った半島部には工業地帯が広がり日系企業も多数。移動には車が必須だが、程よく発展して住みやすいエリア。求人情報数はあまり多くない。
・ジョホールバル:マレー半島南端に位置するシンガポ―ルに最も近い町。日本人コミュニティあり。求人情報数は少ない。
・サバ州/サラワク州:ボルネオ島に位置し、製造業が多いエリア。求人情報数は少ないが、給与は高め。

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