私がマレーシアで働く理由 Case 3
のびのび暮らせるマレーシアが好き、そんな僕が新卒でマレーシア就職
ーーとても興味深い経歴をお持ちのJさんですが、まずは現在はどのようなお仕事をされていますか?
マレーシアの大学で留学を終え、その後日本には戻らず現在はマレーシアにある製薬会社のShared Service Centerで購買部として、日本を含めた4カ国のグループ会社の業務を担当しています。
ーーマレーシアに来た時のお話をする前に、高校時代のお話に戻ります。高校生の時にインドネシアに留学していたのですか?
そうです。高2の夏にインドネシアに1年間留学にいきました。その1年間は、同じく高校2年生のホストブラザーと一緒に彼の高校に通っていました。
英語以外の言語を勉強したい!そんな気持ちで選んだインドネシア留学
ーー高校でインドネシア留学とは珍しいですね!でもそもそもなぜインドネシアにいくことを選んだのですか?
急に高校で海外留学に行くことになって、締め切りギリギリで申請をしました。でもその時点ではすでに国の選択肢があまり残っておらず、残っていた国の中からインドネシアを選びました。
昔から、語学学校が家の近所にあって東南アジアの人がたくさん住んでいたり昔から東南アジアと縁がありましたしね。あと、インドネシア語って結構簡単なので笑
ーー高校で一人で全く知らない土地にいくのはかなり勇気がいるものでが、なぜ行こうと決めたのですか?
一つ心に残っているアメリカの大富豪ビルゲイツの言葉で、「私の唯一の後悔は英語しか話せないことだ」というのがあります。その言葉を知り、自分もいつでも勉強できる英語以外の外国語をやりたいなと思いました。
ただ、当時の周りが誰も留学しない中で1人だけ留学するというのは結構勇気がいることだったので、自分も高校留学はしない予定でした。しかし、僕の親が高校のうちに海外にいく経験をした方が良いのではないかと進めてくれたのがきっかけです。
ーーインドネシア語とマレー語はかなり似ている言語ですが、留学中にインドネシア語はどのくらいで習得されましたか?
留学当初は自分で外出することが許されておらず、基本的にホストファミリーの家にいました。
なので、当時はずっとインドネシア人の知り合いにもらった千ページくらいの辞書読んでいましたね。学校の勉強で教科書とかも読んで必死にテスト勉強もしていたので、そんな4ヶ月を過ごしているとだんだんと文章も書けるようになって、話せるようになって行きました。話を聞くのが一番大変でしたが、3、4ヶ月くらいで割と形になって、そのあとは学校のテストでもエッセイを書いたりできるぐらいにはなっていましたね。
英語を習得するには英語を使う自分になりきること
ーーその後日本に戻り、マレーシア大学留学までの1年間で英語はどのように準備されましたか?
英語はもちろん一からの勉強だったので、大学の入学基準を満たすために夏から半年間TOEFLの勉強をしていました。
英語は、まず基礎である高校の英語ができないとその先はできないと思います。なので学校でやったものをしっかり勉強してから自分でコツコツ積み上げていきました。
あとは、僕はアニメが好きだったのでその英語吹き替えのスクリプトを文字に起こして、それをずっと音読したりしていましたね。英語が話せる自分になりきってずっと練習をしていました。
日本で就活をしたく無い!日本とマレーシア両国で就職活動をしてみて感じたこと
ーー大学ではどんなことを勉強されていたんですか?
大学では会計や金融関係の学部で勉強していました。
ーー全て英語で金融の勉強とは難しそうですね。その学部には他の日本人の方もいましたか?
後にも先にもその学科は日本人が自分以外おらずその分大変でした。入学基準も他の学部より高かったので、学部自体が難しいということは入学前から知っていましたがやってみようということで入りました。3年半で無事卒業できました。
ーー大学を卒業後、マレーシアで就職をしたそうですが、なぜマレーシア就職を選んだのですか?
マレーシアではインターンをしてたことがあって、でも日本でも軽く就活はしていました。ただ日本で就活をしていく中で感じた「一生懸命日本人らしく働く」スタンスあったりとか、それ以外にも、圧迫面接があったりしてちょっと自分には合わないなと思いましたね。
また、マレーシアで勉強してきたことをすぐに活かせる仕事を日本で見つけるというのもかなり狭き門で、、、。
僕の同じ大学の友達は、日本でインターンをしてその会社に就職をしたみたいです。このご時世、どこの国でもインターンがかなり大切になってきているので、そうなるとインターンに影響されやすいと感じ、そのまま自分がインターンをしていたマレーシアを選びました。
ーーマレーシアでインターンシップをされていたのですね!マレーシアでのインターンではどんなことをされていたんですか?
僕は四大会計事務所と呼ばれるうちの一つの企業で3ヶ月間インターンをしていました。監査や税務、会計コンサル全般をやっている企業でした。
マレーシア就職は自由度が高い!そんな働き方で得られるメリットとデメリット
ーー新卒でマレーシア就職をされていますが、日本で就活をしていた経験や他の友人から聞く話などからわかるマレーシア就職の良いところは何かありますか?
働き方が日本とは違って、業務中も喋って良いとかラフなところが多いですね。あとは残業が基本的にないので、自由な時間が多いですね。
人間関係のトラブルも無いです。仕事以外で集まりが頻繁にないので、自分が仲良くしたい同僚とだけ仲良くしてる感じです。なので、仕事もそうですし、人間関係もそうですし、日本で働くより自由があると思います。ただやっぱり、自由な分自分で考えて責任を持って行動しないといけないですけどね。
ーーその一方で、マレーシア就職で気をつけたほうが良いことなどはありますか?
マレーシアでは新入社員の研修制度が基本無い!入ってわからないことがあったら聞いてとか、基本丸投げなので最初が一番大変です。まだ教えられてないのに、これやってよとか言われてしまったりして、最初は揉めたこともありました。やはり日本の感覚では働けないですね。最初の半年は結構それがストレスでした。
ーー今後の将来プランなどはありますか?
僕はマレーシアにいると思いますね。他の国と比べると、やっぱりのびのび暮らせるかなと思って。ただ条件がよければ日本に帰って就職するのも全然ありだと思っています。
やはり、マレーシアで就職をしたら選択肢が増えるというのが強みかなと思います。マレーシアで就職をすればこっちでも日本でも働けますしね。
マレーシア⇔日本の就職・転職・求人をサポート
マレーシアで働くならどのエリア?
・クアラルンプール(首都):日本人の大部分はクアラルンプール在住。歴史ある日本人コミュニティがあり、発展した住みやすいエリア。求人数は多く、仕事を見つけやすい。
・セランゴール州:クアラルンプール近郊のエリア。工業団地に工場を構える日系製造業多数。求人数は多く、仕事は見つけやすいが、公共交通機関があまり発達しておらず車がないと不便。
・ペナン州:発展したペナン島の都市部が観光地として有名ですが、橋を渡った半島部には工業地帯が広がり日系企業も多数。移動には車が必須だが、程よく発展して住みやすいエリア。求人情報数はあまり多くない。
・ジョホールバル:マレー半島南端に位置するシンガポ―ルに最も近い町。日本人コミュニティあり。求人情報数は少ない。
・サバ州/サラワク州:ボルネオ島に位置し、製造業が多いエリア。求人情報数は少ないが、給与は高め。
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