マレーシア移住完全ガイド:費用、地域、生活、成功のためのポイント

マレーシア移住は、温暖な気候、豊かな自然、物価の安さなど、多くの魅力が詰まった移住先として近年注目されています。
しかし、実際に移住となると、費用面は検討の上で、大きな不安の一つではないでしょうか?
本記事では、マレーシア移住に必要な費用を徹底解説します。
移住費用の全体像を把握し、具体的な内訳を知ることで、金銭面での移住可能性を判断しやすくなります。
さらに、地域差や節約術、移住エージェントの利用、その他の費用、移住成功のためのポイント、最新情報、よくある質問まで、マレーシア移住に関する網羅的な情報を提供します。
夢の移住を成功させるために、ぜひ本記事を参考にしてください。
夢の移住を実現するためのガイド
マレーシア移住費用の平均
マレーシア移住にかかる費用は、ライフスタイルや住む場所、家族構成、お子様の学年などによって大きく異なりますが一般的な目安としては、以下の通りです。
1人暮らし:月額約10万円~15万円
夫婦2人暮らし:月額約15万円~20万円
3人家族:月額約20万円~30万円
4人家族:月額約30万円~40万円
これらの費用には、家賃、食費、光熱費、通信費、交通費、医療費、娯楽費など、生活に必要な基本的な費用が含まれます。
マレーシア移住費用の内訳
マレーシア移住費用は、大きく初期費用と生活費に分けられます。
・初期費用
初期費用として考えられるのは、移住前に発生する費用で、主な内訳は以下の通りです。
ビザ取得費用:約3万円~10万円
航空券代:約5万円~10万円
家具・家電購入費用:約10万円~20万円
その他(住居探し費用、移送費用など):約5万円~10万円
・生活費
こちらでは移住後にかかる大体の目安としての生活費用をご紹介します。主な内訳は以下の通りです。
筆者はクアラルンプールで生活してますが、食費は自分で選ぶことで抑えることも出来ますし、日本と比較すると携帯通信費等はお得に使えるプランが多いです。
家賃:約3万円~10万円 (加えて、契約時には約2〜3ヶ月分の家賃のデポジットが発生)
食費:約2万円~5万円
光熱費:約2,000円~5,000円
通信費:約1,000円~3,000円
交通費:約1,000円~3,000円
医療費:約1,000円~3,000円
娯楽費:約1万円~3万円
マレーシア移住費用の地域による差
マレーシア移住費用は、住む場所によって大きく異なります。
一般的に、首都クアラルンプールはマレーシアの中でも家賃、物価も高く、移住費用も高くなります。
一方、地方都市は物価が安く、移住費用も抑えられます。例えば、クアラルンプールとジョホールバルの1ヶ月あたりの生活費を比較すると、以下のようになります。
(全てクアラルンプール | ジョホールバルでの金額表示)
家賃:約5万円 | 約3万円
食費:約3万円 | 約2万円
光熱費:約3,000円 | 約2,000円
通信費:約2,000円 | 約1,000円
交通費:約2,000円 | 約1,000円
医療費:約2,000円 | 約1,000円
娯楽費:約2万円 | 約1万円
合計:約17万円 | 約11万円
このように、ジョホールバルの方がクアラルンプールよりも約6万円も生活費が安くなる可能性があります。
地域を選ぶ際には、家賃、食費、光熱費、交通費、医療費、娯楽費などの費用、またご家族がいる方は周辺環境等も比較しながら、検討することが重要です。
安そうだからといって選んでしまうのは、後々厳しい状況にもなるかと思うので、自分で考えて、比較・検討することが重要です。
移住費用の内訳と節約術
家賃
家賃は、マレーシア移住費用の中でも最も大きな割合を占める項目です。
クアラルンプールの1LDKのコンドミニアムの家賃相場は、約5万円~10万円です。
ジョホールバルなどの地方都市であれば、約3万円~5万円で借りることができます。家賃を節約するには、以下の方法があります。
・一人暮らしの場合は、シェアハウスを利用する
・地方都市に住む
・築年数の古い物件を選ぶ
・家具・家電付きの物件を選ぶ(画像にもある”Fully Furnished”の記載あるところ)
食費
食費は、生活習慣によって大きく異なります。外食が多い場合は食費が高くなりますが、自炊すれば節約することができます。
クアラルンプールでの外食の1食あたりの相場は、約1,000円~3,000円です。
自炊であれば、1食あたり約500円~1,000円で済ませることができます。
ただ、外食と言っても、ローカルの屋台や、選べば安いところもあるので、色々と経験してみて、自分にあった食事を見つける楽しみもあるかもしれません。
筆者の家の近くの屋台やフードコートだと、ご飯もしくは焼きそばみたいな麺+おかず2品をパックして、大体200円〜400円程度で買える場所もあります。
参考までに、食費を節約するには、以下の方法があります。
・自炊する
・ローカルフードを食べる
・外食を控える
・食材をまとめ買いする(筆者はローカルのまとめ買い出来る場所にいき、大量買いしたりしています)
光熱費
光熱費は、年間を通して比較的安定しています。クアラルンプールでの2LDKのコンドミニアムの光熱費の平均は、月額約5,000円です。
光熱費を節約するには、以下の方法があります。
・エアコンの使用時間を控える
・扇風機や自然風を活用する
・節水シャワーヘッドを使う
通信費
通信費は、携帯電話会社やプランによって異なります。クアラルンプールでの主要な携帯電話会社の月額料金は、約1,000円~3,000円です。
通信費を節約するには、以下の方法があります。
・格安SIMを利用する
・データ通信量を節約する
・無料Wi-Fiを利用する
交通費
交通費は、移動手段によって異なります。
クアラルンプールでの主要な交通手段と1回あたりの料金は、以下の通りです。
電車:約1リンギット(約30円)~
バス:約1.5リンギット(約45円)~
タクシー:約6リンギット(約180円)~
交通費を節約するには、以下の方法があります。
・公共交通機関を利用する
・車を利用する場合は、カーシェアリングを利用する
医療費
医療費は、加入する保険によって異なります。マレーシアには、国民皆保険制度はありません。そのため、海外旅行保険や民間の医療保険に加入する必要があります。
医療費を節約するには、以下の方法があります。
・海外旅行保険や民間の医療保険に加入する
・健康的な生活を心掛ける
・予防接種を受ける
娯楽費
娯楽費は、個人の趣味や生活習慣によって異なります。
クアラルンプールでの主な娯楽と費用は、以下の通りです。
映画鑑賞:約20リンギット(約600円)
ショッピング:個人による
外食:約1,000円~3,000円
旅行:個人による
移住エージェントの利用とその他の費用
移住エージェントの利用
移住エージェントを利用すると、ビザ申請、住居探し、学校探し、銀行口座開設などの手続きを代行してもらうことができます。
移住エージェントの利用料は、約5万円~10万円です。
移住エージェントを利用するメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット
・手続きを代行してもらえるので、時間と手間を省ける
・不慣れな手続きでも安心
・日本語で相談できる
デメリット
・利用料がかかる
・希望に合わないエージェントもある
移住エージェントを利用するかどうかは、個人の
・予算
・時間
・語学力
・手続きへの不安
などを考慮して決める必要があります。
その他の費用
移住には、上記以外にも様々な費用がかかります。
ビザ申請費用:約3万円~10万円
航空券代:約5万円~10万円
家具・家電購入費用:約10万円~20万円
移送費用:約5万円~10万円
各種保険料:約1万円~3万円
これらの費用は、個人の置かれている状況等によって異なりますので、移住前に、しっかりと見積もりを取ることが重要です。
・ライフスタイル
・家族構成
・移住する場所
マレーシア移住成功のための5つのポイント
移住前にしっかりと計画を立てる
移住前に、マレーシア移住後の生活について、具体的なイメージを持つことが重要です。
・どのような場所で暮らしたいか
・どのような仕事をしたいか
・どのような生活スタイルを送りたいか
などを、しっかりと計画しましょう。
弊社eeevo recruitでは、マレーシア就職の支援を行っており、キャリアコンサルタントは全員マレーシアに在住、在住歴は約2年〜6年とマレーシアの生活等についても知識が豊富なスタッフが在籍しております。
是非、マレーシア就職をご検討の際はお問い合わせください。
予算を確保する
マレーシア移住には、様々な費用がかかります。移住前に、しっかりと見積もりを取り、予算を確保しておきましょう。
生活費だけでなく、初期費用やその他の費用も考慮する必要があります。
また、移住前に考えていた予算より予想以上に費用がかかったりする場合もあるので、出来るだけ予算は多めに確保して頂いた方が安心です。
情報収集を徹底する
マレーシア移住に関する情報は、様々な情報源から得ることができます。
・ウェブサイト
・書籍
・ブログ
・移住体験談
できるだけ多くの情報収集を行い、マレーシアとは?という点の事前理解を深めておきましょう。
いざ来てみたら想像と異なっていたとギャップで悩まないようにしておくことも重要です。
・マレーシアの文化
・生活習慣
・物価
・医療制度
・教育制度
現地の人々と交流する
マレーシア移住前に、現地の人々と交流する機会があれば、積極的に参加しましょう。
オンラインで交流できるサービスも多くありますので、活用してみるのも良いかもしれません。
現地の人々と交流することで、より具体的なイメージを持つことができます。
・マレーシアの文化
・生活習慣
・移住後の生活
柔軟な姿勢で臨む
マレーシア移住は、今までとは全く違った環境で、新しい生活を始めることになります。
日本とは異なる文化や習慣があることを理解し、柔軟な姿勢で臨むことが重要です。
困ったことがあれば、色々なチャネルを使って相談してみましょう。
筆者は仕事や、子供の学校で知り合った人たちとの会話をするように心掛けています。
・現地の人々
・移住者コミュニティ
・日本大使館
最新情報とよくある質問
マレーシア移住の最新情報
2023年7月現在、マレーシア移住に関する最新情報は以下の通りです。
・ビザ情報
MM2Hビザ:富裕層向けの長期滞在ビザ。年収条件が緩和され、より取得しやすくなりました。
リタイアメントビザ:60歳以上の外国人が取得できる長期滞在ビザ。年齢条件が引き下げられ、55歳から取得可能となりました。
・生活情報
物価:近年上昇傾向にありますが、依然として日本よりも安い水準です。
医療:公的医療制度は充実していますが、英語での対応が限られている場合があります。
教育:インターナショナルスクールが多く、英語教育を受けられる環境が整っています。
よくある質問
改めて、マレーシア移住に関するよくある質問を質疑応答形式でまとめてみました。
Q1. マレーシア移住にはいくら必要ですか?
A1. マレーシア移住には、ライフスタイルや住む場所、家族構成などによって大きく異なります。
一般的な目安としては、以下の通りです。
一人暮らし:月額約10万円~15万円
夫婦二人暮らし:月額約15万円~20万円
3人家族:月額約20万円~30万円
4人家族:月額約30万円~40万円
Q2. マレーシア移住のメリットとデメリットは何ですか?
A2. 個人差はあると思いますが、以下のような点があり得るかと思います。
メリット
・温暖な気候
・豊かな自然
・物価の安さ
・英語が通じる
・教育環境が良い
デメリット
・ビザ取得手続きが複雑
・医療制度が日本と異なる
・公共交通機関が発達していない
・治安が悪い地域がある
Q3. マレーシア移住にはどんな準備が必要ですか?
A3. マレーシア移住には、以下の準備が必要です。
・ビザ取得
・航空券の手配
・住居探し
・銀行口座開設
・各種保険加入
・荷物の準備
Q4. マレーシア移住におすすめの場所はどこですか?
A4. マレーシア移住におすすめの場所は、個人の以下の状況によって変わってきます。
・ライフスタイル
・予算
・家族構成
一般的には、以下のような場所が人気です。筆者はランカウイ島に旅行に行きましたが、自然が多く、静かな場所で、おすすめな場所の1つです。
首都クアラルンプール:都市部で便利だが、物価が高い
ジョホールバル:物価が安く、治安も良い
ペナン島:リゾート地として人気
ランカウイ島:自然豊かな島
Q5. マレーシア移住について相談できる窓口はありますか?
A5. マレーシア移住について相談できる窓口は、以下の通りです。
・マレーシア政府観光局
・移住エージェント
・移住者コミュニティ(LINEとかのOpenチャットとかでも情報を得ることができます)
改めて最後に、こちらでまとめた情報が、皆様のマレーシア移住の参考までとなれば幸いです。
弊社eeevo recruitでは、移住をご検討されている方に向けて、マレーシア就職の支援を行っており、キャリアコンサルタントは全員マレーシアに在住、在住歴は約2年〜6年とマレーシアの生活等についても知識が豊富なスタッフが在籍しております。
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マレーシアで働くならどのエリア?
・クアラルンプール(首都):日本人の大部分はクアラルンプール在住。歴史ある日本人コミュニティがあり、発展した住みやすいエリア。求人数は多く、仕事を見つけやすい。
・セランゴール州:クアラルンプール近郊のエリア。工業団地に工場を構える日系製造業多数。求人数は多く、仕事は見つけやすいが、公共交通機関があまり発達しておらず車がないと不便。
・ペナン州:発展したペナン島の都市部が観光地として有名ですが、橋を渡った半島部には工業地帯が広がり日系企業も多数。移動には車が必須だが、程よく発展して住みやすいエリア。求人情報数はあまり多くない。
・ジョホールバル:マレー半島南端に位置するシンガポ―ルに最も近い町。日本人コミュニティあり。求人情報数は少ない。
・サバ州/サラワク州:ボルネオ島に位置し、製造業が多いエリア。求人情報数は少ないが、給与は高め。
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