マレーシア転職者のための理想的な部屋探しの流れとポイントを徹底解説!!
マレーシアの住宅事情
マレーシアに移住する際、一般的に住む住宅は「コンドミニアム」と呼ばれます。これは日本でいう「高層マンション」のようなもので、20-40階くらいの建物が多いです。日本との大きな違いは、基本的に「ジム・プール」が併設されていること!また物件によっては家具も何から何まですべて整っているため、初期に自ら調達する必要がなく、引っ越しが気楽な場合も多いです。
僕もマレーシアにきた際はキャリーバック2つ(大・小サイズ各1つ)に服類のみ詰めるだけで生活をスタートすることができました。
来てみて驚くことが多いと思いますが、マレーシアの物件はものすごくコスパが良く、日本では高くて住めないような条件の物件に、意外と住めたりします!
では下記で、どのように部屋探しをするかというところから内見、契約に到るまでの流れと注意点を記載しています!
部屋探しの方法
部屋の探し方は大きく2つあります。
1点目はエージェントに条件を伝え、探してもらうケース。2点目は自分でネット検索をし、気になる物件を保有するエージェントにコンタクトを取り、内見のアポイントメントを取るケースです。
1点目のエージェントに依頼するケースは、もともと知人経由などで知り合いがいればそこから紹介してもらうのがいいと思います。
ただ、初めてマレーシアに移住する際は、知人がいるケースは多くはないと思うので、ここでは2点目のネット検索での探し方をメインでご紹介します。
※初めてのマレーシアでエージェントに依頼したい方は、転職で人材紹介会社を利用している場合、人材紹介会社に聞いてみてもいいかもしれません!よくしているエージェントとの繋がりがあることも多いので、繋いでもらえることもあるかもしれません。
では、マレーシアで有名な2つの物件サイトのご紹介です。
①PropertyGuru
https://www.propertyguru.com.my/
②iProperty
続いて検索の仕方です。
参考にPropertyGuruで検索をしてみます。
ページトップの【Rent】 をクリックします。
そのあとは検索条件を選択します。
ここでは仮にエリアを「KLCC」で探したいので、Search Locationの枠に「KLCC」入力します。
Filter部分は好みで選んでください!
もしあまりよくわからない、とりあえず色々みてみたいなど、条件にこだわりが特にないという方は、ひとまず3つの条件を入力してみてください。
・Location
・Price
・Furnishing
見ていくうちに部屋の数や、階層(下のフロア、上のフロアなど)に興味を持ち始めたら、そのような条件を設定していって絞っていくのもいいかと思います!
Furnishingに関しては「Fuly Furnished」(家具が全部揃っている状態)をおすすめします!
それ以外の条件だと自分で調達するものが出てきてしまい、初期投資が大きくかかる可能性があります。
例えばここでは、
Location:KLCC
Price:RM2500
Furnishing:Fuly Furnished
で選択すると2,094件の検索結果が出ます。
そのなかで気になる物件をクリックします。
右の欄に連絡先情報を記載すると、エージェントより連絡があり、日時の確認をし、アポイントを取って内見へと進められます!
サイト内で物件を選ぶ際のポイント
写真を信じないこと
選んだ物件を実際に内見し、細部の確認を行う必要があります。写真と実際の内覧の部屋は違うケースが多かったり、掲載されいている物件はすでに埋まっているので他を紹介します、となるケースがとても多いです。
そのため掲載されている写真を決め手に物件決めしてもなかなか進まないので、今空いているユニットの写真を送ってもらうよう依頼したり、とりあえずアポを取って複数見にいってみることをおすすめします。
エージェントを複数利用
ユニットを所有するオーナーとエージェント間での契約をしているため、そのエージェントにより、どのオーナーと契約しているか、つまりどのユニットを持っているかが変わります。
同じコンドミニアム内でもエージェントAは1ユニットしか見せてくれなかったのに、エージェントBでは7ユニット見せてくれるといったことも起こりえます。
とはいえ業界に属してない限り、どのエージェントがどのエリアに強くてどのくらいの物件数を持っているなどわからないため、「エージェントは複数利用」ということだけ実践したら良いかと思います!
内見時の注意点
上記の検索から内見のアポイントメントが取れたら、実際に訪問します。内見は複数のコンドミニアムを訪れ、設備(ファシリティ)や立地条件などを確認し、建物を決定します。またそのコンドミニアム内でもユニットによって家具や部屋の雰囲気、太陽の当たり方など変わるため複数ユニットを内見し、最終的に決めていくことになります。
ここでは内見時に注意すべきポイントをお伝えします。
部屋の状態、家具の確認
壁や床の傷や汚れ、水漏れ、電灯やコンセントの動作状況などを確認し、入居までに修理をしておいてもらうべきことをエージェントに伝達しましょう。
壊れていたり不足している家電などもあれば、合わせて新規に調達してもらえるか確認した方が良いでしょう。
ゴミ捨て場の確認
ユニットがゴミ捨て場に近い距離にないか確認しましょう。
あまりにゴミ置場に近いと虫が湧きやすいこともあり、悩まされることになる可能性があります。ユニットは極力ゴミ捨て場から離れた場所にある方がいいです。
フロア数と虫の出没状況
これはどこまで本当かわかりませんが、あるエージェントに言われたのが下のフロアほど虫が出やすく窓からも入りやすいとのことです。
そのエージェント曰く9階以上に住むと蚊などの虫も部屋に入って来にくくなるそうです!
公共交通機関のアクセス性
車を買う予定のない場合はやはり駅付近のコンドミニアムをお勧めします。
グラブが普及しているため公共交通機関を使わなくても生活はできますが、最近グラブの値上がりと混雑時の予約のしにくさが目立っているため、やはり交通機関もグラブの利用も選択できる状態にした方がよいでしょう。
セキュリティ、安全面の確認
セキュリティ対策が十分に行われているかも重要な確認事項です。セキュリティ担当者がどれだけ細かく対応しているかを確認してもいいかと思います。
またAir bnbでも旅行客に貸し出しているコンドミニアムがありますが、この場合多くの人が出入りしています。
特にセキュリティを気にされる女性であれば避けた方がいいかもしれません。こういったことはエージェントに確認してもいいと思います。また昼と夜で内見をしてみて周りの雰囲気を確認してみるのもいいでしょう。
周辺環境の確認
周辺にスーパーや病院などの生活施設が充実しているか確認しましょう。
安いお店も多いので外食が増えるケースも多く聞きますが、やはり自炊をしようとしたり、車を持たない場合はスーパーが近くにある方が良いです。
デポジットの確認と値段交渉の余地の有無
この段階で値段の確認、交渉余地の確認をしておきましょう。
また、デポジットという、日本の敷金のように、契約時に初期でまとまってお金を払う必要があります。
何にいくらくらいかかるのかも確認した方が良いです。一般的には2~3ヶ月ほどのデポジットが必要になります。
契約と交渉
値段交渉余地があることが多いため、基本的には交渉ありきのスタンスがいいと思います。
僕自身、現在住んでいるところが3物件ですが3物件とも(10-20%ほど)表示値より下がっています。
また、実際には収入と生活費を考慮しながら予算を決め、部屋探しを進めていくかと思います。参考程度にですが、こちらの記事もご参照ください。実際にかかった出費の詳細をまとめています。
【公開】マレーシアでの生活費は月いくらかかる?実際につけている家計簿をお見せします!
最近は不動産価格や物価も上がっているので、変わっている部分もありますが、生活費に関して一参考にはなるかと思います。
また、契約時に注意すべきことを記載しますので、ご参考にしていただければと思います。
解約に関わる条項の確認
1年契約が基本となりますが、何らかの理由で1年経たずに退去しなければならない場合でも、残り期間の賃料の支払いが必要となるケースがほとんどです。日本に帰らなければならない状態になることもあり得るかと思いますので、条件の確認をしておくとよいでしょう。
修繕などのコスト負担の責任者
水道が詰まったり、洗濯機が故障したりなど生活していると出てくる不具合があります。それらに対応するのにオーナーとテナントのどちらの負担になるのかを確認する必要があります。
契約書に書いてあればそれに沿えばいいですが、書いてないケースもあるためその場合は事前に確認を取り、契約書に追記してもらうのがよいでしょう。
まとめ
異国での部屋探しは戸惑うこと、わからないことがたくさんあるかと思いますが、少しでも記事がお役に立てば嬉しいです!
部屋探しは、これからのマレーシアでの生活の居場所になるためとても重要です。ぜひ後悔がないように探していきましょう!
また、色々な場所に住んでみたいという方は更新のタイミングに引っ越すのもありかと思います。
僕は一箇所にとどまるよりいろんな場所を経験したいため、毎年更新のタイミングに引越しをしております。日本とは異なり、家具家電など全てが整っている物件が多いため、保有する必要がなくちょっとした荷物を運べば数時間で引越し可能なところも魅力的だと思っています!
さらに詳しい体験談も共有できるため、マレーシアでお仕事を探されている方は合わせて部屋探しに関する気になることも聞いていただければと思います!
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マレーシアで働くならどのエリア?
・クアラルンプール(首都):日本人の大部分はクアラルンプール在住。歴史ある日本人コミュニティがあり、発展した住みやすいエリア。求人数は多く、仕事を見つけやすい。
・セランゴール州:クアラルンプール近郊のエリア。工業団地に工場を構える日系製造業多数。求人数は多く、仕事は見つけやすいが、公共交通機関があまり発達しておらず車がないと不便。
・ペナン州:発展したペナン島の都市部が観光地として有名ですが、橋を渡った半島部には工業地帯が広がり日系企業も多数。移動には車が必須だが、程よく発展して住みやすいエリア。求人情報数はあまり多くない。
・ジョホールバル:マレー半島南端に位置するシンガポ―ルに最も近い町。日本人コミュニティあり。求人情報数は少ない。
・サバ州/サラワク州:ボルネオ島に位置し、製造業が多いエリア。求人情報数は少ないが、給与は高め。
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