マレーシア就職リアルライフ:働く1日を大公開!

「海外で働いてみたいけれど、実際の生活ってどうなんだろう?」
そんな疑問を持つ方に向けて、今回はマレーシアで働く日本人現地社員である筆者の1日の流れについてご紹介していきます。
日本で働いていたときと、マレーシアで働いていたときの1日のスケジュールは想像以上に違う部分が多くありました。
働き方なども日本にいたときとは変化があり、改めてマレーシアで就職をすることのメリットも感じられる記事になっていると思います。
また、今回は主に出社での勤務を想定して、普段の生活を書いてみました。もちろん働く職場やお仕事内容によって働き方は変わりますが、マレーシア就職前の参考として、筆者の実体験をシェアさせて頂けますと幸いです。
日本とマレーシアでの働き方の違い
日本とマレーシアでの就労経験がありますが、まずはマレーシアに来て日本との働き方の違いを感じた点をお伝えしていきます。
勤務時間の違い
・日本:始業開始が比較的遅め(9時開始や10時開始)
・マレーシア:朝早く、その代わり夜は比較的早く帰宅する
以前私が働いていた会社では、9時始業が基本的な働き方でしたが、時差出勤があり10時から勤務することもありました。
日本では朝の満員電車を避けるために、あえて遅い時間に勤務をしていたこともあります。
マレーシアで就職をしてからは、基本朝はGrabを利用して車でオフィスに出勤をしています。帰宅時は電車を利用して帰宅します。
マレーシアの場合、朝は道路が非常に渋滞するので、朝の5時半に起床し、6時過ぎにはGrabを呼んでオフィスに向かいます。
残業することもありますが、早く出社した日は17時などに帰宅することもあるので、日本と働き方が大きく変わったのが印象的です。
また通勤の際は、時間やタイミングによってはGrab以外のアプリを利用しています。最近は様々な配車アプリがあり、時間帯によっては他のアプリの方が安いことも多い印象です。
今私が実際に利用しているアプリをシェアします。
①Grab
概要:東南アジア全域で広く使われている配車・フードデリバリー・決済など様々な機能がついているアプリ。マレーシア国内では最も普及しているアプリ。
時間帯によっては待ち時間が15分を超えることもあります。
主な機能:ライドシェア(バイク・車・プレミアム車)、フードデリバリー(GrabFood)、デジタル決済(GrabPay)、宅配サービス(GrabExpress)
概要:ロシア発のグローバルな配車アプリで、「乗客が自分で希望価格を提示」できるユニークな仕組みが特徴。ドライバーがその価格を受け入れるかどうかを選べる。
比較的近くにいるドライバーを呼ぶことが出来る。
主な機能:ユーザーが乗車料金を提案し、ドライバーが交渉可能なのが特徴。
③Bolt
エストニア発の欧州・アフリカを中心に展開してきた配車アプリで、東南アジアにも進出中。Grabの代替として注目されており、競争的な料金設定が魅力。
Boltは定期的にプロモーションがあり、35%オフになることも多い。
主な機能:即時配車(車種選択あり)、配車履歴やドライバー評価機能あり
有給取得の違い
・日本:有給休暇が取得出来るが、長い連休を取得することが少ない
・マレーシア:毎年付与された有給を利用することが多い。長いお休みは1週間の長期休暇を取得することもあり。
日本で勤務をしていたときは有給自体毎年取得する機会はありましたが、毎年有給を持ち越したり、連休を取ることは少なく、退職時は約1か月分有給が残っていました。
マレーシアでの就職後は、会社によっても異なりますが、私の場合は比較的有給の申請がしやすかったり、1年に1度は連休を取って日本に帰国したり、日本に旅行をしたりする機会も増えています。
カスタマーサポート等の仕事についている友人に聞いても、連休を取ったり、有給を利用する人も多い印象です。
服装の違い
・日本:基本的にはオフィスワークの時はスーツでの出社。女性だとパンプスなどを履きながら営業回りなどしていた。
・マレーシア:基本的にはカジュアルな服装。Tシャツにジーパンの時もあれば、基本的にはスニーカーで出社することが多い。
日本での勤務時は基本的にスーツで出社、外回り・内勤の時もスーツを着用して勤務をしていました。電車の中も都内で働いていた私は、皆さんスーツで出社、過ごしていることが多い印象で、社会人はみなさんスーツでの勤務が普通だと思っていました。
マレーシアに来てから、スーツで出勤する人の数はかなり少なく、電車で帰宅するときもほとんどスーツを着ている人はおらず、皆さんTシャツなどラフな格好で勤務している人が多く驚きました。
恐らくマレーシアは年中暑いので、スーツを着る文化が無いかもしれないですが、マレーシアに来て驚いたことの1つです。
第1章の内容をふまえて、第2章では「社員の1日(タイムスケジュール紹介)」の一例をご紹介します。実際の働き方がイメージしやすいように、具体的な時間を交えながら、1日の流れをわかりやすくお伝えします。
社員の1日(タイムスケジュール紹介)
次は、筆者が実際にマレーシアで出社勤務しているある1日の流れをタイムスケジュール形式で紹介していきます。
5:30 起床
朝は早めに起床。Grabなどの配車アプリで通勤するため、ラッシュ前の早めの移動がポイント。私が住んでいるエリアは6時半以降に出発すると、かなり渋滞で到着時間が15分~最大30分伸びることがあります。
6:15 Grabで出発
混雑を避けるため、少し早めに自宅を出てGrabを利用してオフィスへ。運賃は日によって変動するため、inDriveやBoltも併用しています。
6:40 オフィス到着/業務開始
日本と比べるとかなり早い始業時間ですが、その分早く帰れるメリットがあります。まずはメールチェックと当日のタスク整理から1日がスタート。
会社全体の始業時間前なので、考え事や処理しておきたい仕事を早めに終わらせられるので、朝早くスタートするのはかなりおすすめです。
8:30 チームミーティング
チームでのミーティングスタート。今日のスケジュール共有や、まとめて確認したいことなどをメンバーどうしで話し合います。
12:00 ランチ休憩
ランチはオフィス近くのショッピングモールでランチを取ることが多いです。
ショッピングモールのレストランになると比較的高く平均RM20〜25(約700〜860円)くらいかかることもあります。在宅の日は自宅近くのフードコートなどで持ち帰りをするため、その場合は平均RM10~15(340~500円)くらいです。
場所によって食自体はかなり差が出る印象です。
13:00 午後の業務開始
午後は資料作成やプロジェクト関連のタスク、お客様とのやり取りなどに集中。
16:30〜17:30 退勤/帰宅開始
始業が早いため、日によっては17時前に退勤することも可能。帰りはLRT(電車)を使って帰宅することが多いです。
19:00 帰宅/夕食
帰宅後は自宅で食事をして、食事の前後は自宅のコンドミニアムでジムに行き、運動をすることが多いです。マレーシアに来てからは運動する頻度が、日本といるときと比べて特段に増えました。
22:00 就寝準備/就寝
翌朝も早いため、夜はゆっくり過ごしつつ早めに就寝。YouTubeを見たり、本を読んだりしてリラックスすることも多いです。
まとめ:マレーシアで働くという選択肢
これまで筆者の実際に日本とマレーシアで働いた経験を元に、日本とマレーシアの働き方の違いと、タイムスケジュール形式でご紹介しました。
あくまでも筆者の実態件に基づいている為、企業によってはルールや考え方が違ういますが、改めて日本とマレーシアで働いたうえで感じたこととしては、
・通勤ラッシュはマレーシアにあるものの、全体的に通勤でストレスを感じることは少ない
・服装の自由度が高く、1年十暑いマレーシアでも快適に仕事をすることが出来る
・仕事以外のプライベートも大切にする人が多い
・すべての人ではないが、仕事にプライオリティを置くより、仕事とプライベートのライフワークバランスを大切にしている人が多い
今回は比較的マレーシアの働き方の良い部分をお伝えさせて頂きました。
もちろん働く中で異文化の中で働くこと、また外国人として生活することの大変さもたくさんあります。
次回はマレーシアで働く、生活する点において大変な一面も是非ご紹介出来ればと思います。

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